【どうすればいいの!?】イオンデポジットとウォータースポット

イオンデポジットとウォータースポット

「せっかく洗車したのに、取れない白い汚れがついている…!?」
「水垢のようなものをゴシゴシしたら、塗装が傷ついた…

車を綺麗に保ちたいオーナー共通の悩みである”白い汚れ”
特に、”水アカ”で知られるイオンデポジット・ウォータースポットは誰しも経験することかもしれません。

このイオンデポジット・ウォータースポット次のように疑問を持たれていないでしょうか?

「そもそもイオンデポジット・ウォータースポットって具体的に何なんだろう?」
何が原因で付くのだろう?」
「付いたらどうしたら良いのだろう?」

この記事では嫌な汚れイオンデポジット・ウォータースポットに関係する悩み・疑問にコーティング専門店CARHEART神戸がお答え致します。

イオンデポジットとウォータースポットとは? – 定義と違い –

まず、イオンデポジットとウォータースポットの違いを簡単にお伝えしますと、
イオンデポジットは「塗装上に密着したカルキやカリウム」
ウォータースポットは「イオンデポジットが酷くなった、塗装の凹み」のことです。
密着したカリウム…。凹み…。良くないイメージを持たれると思います。

実際その通りです。イオンデポジット・ウォータースポットは車の塗装にとってよくありません。では、具体的にどのように良くないのでしょうか?

イオンデポジット

ボディに傷やシミがあるコーティング前のBlackのCHEVROLET Impala 1967

左側の蛍光灯の周りに見える白いシミがイオンデポジットです。/ CHEVROLET Impala 1967

イオンデポジットは具体的には「水に溶けたカルキやカリウムなどの蓄積・堆積物」を指します。
形は白い輪っか状の固着物で、洗車後に発見することが多いです。水シミとも言われます。
白っぽいので特に濃色車の場合、綺麗にするほど目立ってしまいます。艶や輝きが低下し、コーティング施工車の場合は防汚効果の低下・水弾きの悪化などのデメリットがあります。
気になって取ろうとすると、塗装よりも硬いのでまず取ることはできません。むやみにこすって取ろうとすると塗装に傷を入れてしまいます。では、なぜイオンデポジットは発生してしまうのでしょうか?

イオンデポジットが発生する主な原因

洗車時に使う水道水
水に含まれる不純物による、雨シミ・イオンデポジット

イオンデポジットを発生させる最も大きな原因は水道水の乾燥です。
これがほとんどの原因です。
水道水はカルキやカリウム、カルシウムイオン、マグネシウムイオンなどの不純物が含まれています。
これらの不純物が乾燥し、酸化することで塗装上に残ってしまいます。
これらは金属イオンの1種なので塗装に密着し、落とすことを難しくさせています。

井戸水を使った洗車はイオンデポジットの発生確率を高くする

無料のコイン洗車場、ガソリンスタンドで使われている井戸水は多量のミネラルが含まれています。この場合、イオンデポジットが多量に発生し、深刻化する可能性が高いので要注意です。

雨水は水道水に比べてイオンデポジットの原因にはならない

よく車の汚れの原因で雨水が挙げられます。雨水が大気中の汚れを含んで降りてくると言います。
しかし実は、イオンデポジットの原因であるミネラルに関して言えば、雨水よりも水道水の方がたくさん含まれています。
ですから、イオンデポジットができる原因は主に水道水と触れる洗車の時です。

酸性雨
酸性雨は石炭などの化石燃料の燃焼や火山活動などにより発生する。

工場の煙や火山の煙に含まれる二酸化硫黄や窒素酸化物が原因の酸性雨。雨水があまり原因にならないとはいえ、酸性雨はイオンデポジットの原因となります。空気中に含まれる花粉や黄砂などの汚れが酸性雨と共に、塗装上に付着するとイオンデポジットになってしまいます。
他にも洗剤のウオッシャー液や雪道の凍結防止剤などもイオンデポジットの原因となります。これらの原因に夏場の高温度、塗装上の汚れ・油分が重なるとイオンデポジットの生成が促進されたり、重症化しウォータースポットになりやすい傾向にあります。

撥水性コーティングが発生の原因?

コーティングの撥水効果を確認しているところ

一般的に撥水性コーティングはイオンデポジットの原因になりやすいとされています。それは疎水性・親水性と比べると撥水性は水玉になり、水が落ちないからというのが理由です。確かに撥水性にはこの性質ゆえに付きやすい傾向があるかもしれません。しかし、疎水性・親水性であっても少量であれば水が流れず水玉になります。その結果イオンデポジットになる可能性があります。また、撥水性であっても後述する正しい洗車を行えば、イオンデポジットの発生を抑えることができます。

イオンデポジットができやすい箇所

KUBEBOND DIAMOND9H ナノセラミックコーティングを施工したMAZDA CX-8 ソウルレッドクリスタルメタリックのルーフ

イオンデポジットはルーフやボンネット・トランクなどパネルが大きく水が流れにくいところから、パネルの継ぎ目など拭きにくいところに発生しやすいです。炎天下では急激な蒸発により他のパーツにも発生する場合があります。イオンデポジットは溶剤で落とすことができますが、放置すると汚れが密着し簡単に落とせなくなります。このような段階になるとコーティングや塗装にまで影響を及ぼします。この状態になると、塗装にイオンデポジットが侵食した状態(ウォータースポット)を誘発してしまいます。

大ダメージを与えるウォータースポット

ウォータースポットは塗装を月のクレーターのように凹ませる

ウォータースポットの定義は諸説ありますが、当店の定義としては「イオンデポジットが酷くなって、塗装が凹んでいる状態」です。他の定義は「水玉のレンズ効果によって塗装が焼き付いた状態」「イオンデポジットの膜が重なり合ってできるクレーター」など様々です。
ただ、いずれも共通しているのはウォータースポットができると、お客様での修復は難しく、状態によっては再塗装が必要となる事があることです。最近の塗装は品質向上により発生しにくくなってはいますが、完全にできないわけではありません。ですから全ての車のオーナー様がウォータースポットについて知っておくべきです。

イオンデポジットとウォータースポットの違い

イオンデポジットとウォータースポットとの判別方法として、白い線の輪であればイオンデポジット、白い輪の中も白くシミになっていればウォータースポットです。
イオンデポジットは塗装の上にシミがあるのに対し、ウォータースポットでは塗装に侵食した状態となっています。これは放置されたイオンデポジットが水はけを悪くし水分を蓄積した結果、塗装に侵食することで発生します。また、水滴の表面がレンズとなり、そこにレンズ効果で太陽光が集中し塗装を焼いてしまうためです。塗装に侵食した凹状態なのでクレーターとも呼ばれています。

ウォータースポットが発生する原因

洗車によってイオンデポジットは発生する

ウォータースポットはイオンデポジットの重症化した場合と、炎天下での水滴の急激な蒸発による場合があります。
ですから、①イオンデポジットの放置 ②炎天下での洗車 が主な2つの原因となります。濃色車の場合、太陽光を特に集めやすいため発生する確率が高いです。

ウォータースポットが発生しやすい箇所

水が流れず溜まるところに発生しやすいので、イオンデポジット同じです。ルーフやボンネット・トランクなどパネルが大きく水が流れにくいところから、パネルの継ぎ目など拭きにくいところに発生しやすい傾向にあります。

イオンデポジット・ウォータースポットへの対策

塗装に悪影響を及ぼすイオンデポジット・ウォータースポット、誰もが絶対に着けたくないと思います。では、どのように対策することができるでしょうか?

イオンデポジットは100%防ぐことができないという心構え

輝く太陽。太陽光が塗装に悪影響を及ぼす。

対策の項目の最初が「100%対策できない」というのに驚かれるかもしれませんが、これは事実です。なぜなら車は外で使うものであるからです。博物館やショールームに収められている車を別として、全ての車は雨・太陽光を浴びます。この2つはイオンデポジットの原因ですが、絶対に避けられません。ですから100%防ぐことはできません。車を愛するあまり100%を期待してしまいますが、そこは外で使う、すなわち車は汚れるということを忘れないでください。しかし、小さな少しのイオンデポジットを100%防ぐことができないとしても、目立つような大きなイオンデポジットは努力次第で100%防ぐことができます。

付着する前にできること

では、どのように付着を防げるでしょうか?1.正しい洗車をこまめに行う。2.ボディカバーをする。3.保管場所を考える。4.コーティングで犠牲被膜を形成する の4つの方法があります。

Ⅰ正しい洗車をこまめに行う

MINI R60にジェネシスガラスコーティングを施工している時の下地処理で研磨のあとの洗車をしているところ

正しい洗車とは何でしょうか?それは、洗車の1.場所、2.時間、3.天候、4.方法、5.タイミング・頻度の5つが正しく行われた洗車のことです。これに加え、6.純水 を使用することが最高の正しい洗車と言えます。全てを網羅することは難しいかもしれませんが、いくつかのポイントを意識するだけで、イオンデポジットの発生する確率を少なくすることができます。

1.場所
屋内洗車場を使うのがベスト

自宅の駐車場、洗車場などどこの場所で洗車するとしてもなるべく交通量の少ない場所が好ましいです。交通量が多いとホコリやゴミが付着する量が多くなります。
また、天候・時間にもよりますが、太陽が直接当たらない場所で洗車するのが良いです。太陽が当たると乾燥が促進され、イオンデポジットが発生する可能性が高くなります。屋内洗車場を利用されるのが最もオススメです。

2.時間
洗車のベストな時間は?

日にあたって乾燥しないよう、洗車は昼間を避けると良いです。また、可能であれば使用直後のボディが暑くなっている時ではなく、冷めた状態で洗車するのもポイントです。

3.天候
晴れの日に洗車はしないほうが良い

よく言われるものの、あまり知られていないのが晴天時の洗車はNGであること。濃色車の場合、晴天時には塗装面が80℃近くになっています。当然、塗装面が熱いと乾燥が促進されてしまいます。
ですから、晴れていても曇りが多い日や曇天時がオススメです。日光が和らいでいる早朝や夕方近くに行うのも良いかもしれません。

4.方法
あまり時間をかけずに洗車する

洗車の方法としては、なるべく時間をかけないようにするのが重要です。時間をかけて細かなところまで洗いたくなりますが、水が乾燥してしまう危険が高くなります。全体を洗車するときは素早くやります。細かなところを洗いたい場合は部分的に行いましょう。

洗車で重要なのは拭き上げ

車には様々な汚れが付着しているので、洗車は水洗いではなくカーケア用のシャンプーを使います。
また、重要なこととして水を拭き上げた後に水滴が残らないようにします。柔らかなマイクロファイバークロスで乾拭きして完全に水気を無くします。パネルの間やドアミラー下など水滴が垂れてくるので、そこを注意して見ると良いでしょう。

5.タイミング・頻度
汚れたフェラーリ

1番重要なのは雨が降ったり、汚れがついた状態を放置しないことです。雨が降ることで車が綺麗になるという意見がありますが、雨の中にはホコリや砂埃、最近ではPM2.5などあらゆる汚れが含まれています。ですから、綺麗になるどころか汚くなくなっています。雨が降ったらなるべく早い期間に洗車することをオススメいたします。
洗車は駐車環境によって異なりますが、月に2回以上行うと良いでしょう。汚れの度合に関わりなく「◯週に1回」とスケジュールを立てて洗車すると塗装を良い状態に保てます。

6.純水
純水を使う洗車

純水とは水道水に含まれるカルキやカリウムなどをろ過した水のことです。イオンデポジットの原因となるカルキやカリウムが含まれていないので、洗車に適した水と言えます。以前は業務用ろ過器しかなくなかなか手の届かない夢の水でしたが、最近は10万円以下で導入できるろ過器もリリースされ、使用されている方は増えています。

ただ、注意しておかないといけないこともあります。夢の水とはいえ、乾燥させてOKというわけではありません。純水洗車をしても車体に付いた汚れや空気中の汚れが起因して、シミが発生する可能性があります。そのため、純水洗車をしても拭き上げを行うのは大切です。とはいえ、水道水に比較すると純水の方が明らかにイオンデポジットはできにくいので、より良い洗車を求める方は純水の導入や、純水使用の洗車場を利用されると良いでしょう。

Ⅱボディカバーを掛ける

ボディカバーをかけることでイオンデポジットを防ぐ

ボディカバーを掛けるのも1つの対策です。駐車時に雨に降られて乾燥しても、イオンデポジットの発生を抑えることができます。とはいえ、使用の前後にカバーを外したり掛けたりするのが手間になります。

Ⅲ 保管場所を考える

地下駐車場に泊めるのはイオンデポジット発生を抑制する

青空駐車よりもガレージや地下駐車場で保管すると雨に当たりませんので、イオンデポジットの発生を抑えられます。しかし、駐車場代などの費用面や出し入れが面倒になるデメリットがあります。

Ⅳ コーティングで犠牲被膜を形成する

MAZDA CX-8 ソウルレッドクリスタルメタリックにKUBEBOND DIAMOND9Hナノセラミックコーティングの塗布工程をし、ムラがないかLED投射器で確認しているところ

最初にお伝えした通り、​洗車を頑張っても、保管場所を考えても小さなイオンデポジットはできてしまいます。では、塗装が徐々に傷んでいくのを指をくわえて見ることしかできないのでしょうか?いいえ、コーティングの犠牲被膜で傷みを抑えることができます。

MAZDA CX-8 ソウルレッドクリスタルメタリックのボンネットにKUBEBOND DIAMOND9H ナノセラミックコーティング前にポリッシャーで研磨をしているところ

コーティングというとツヤや洗車キズへのメリットが強調されがちですが、実はイオンデポジットにも有効です。
コーティングを施工することで、塗装の上に1つの被膜を形成し水アカのダメージを塗装の代わりに受けます。その結果、塗装への直接的なダメージを防ぐことができます。もし被膜が劣化してきたら、再施工で劣化した被膜を削ぎ落とし新しい被膜を形成できます。

また、滑水性コーティングは雨や水がかかると水膜を形成し流れ落ちます。親水性よりも水が流れ落ちやすいので、イオンデポジットの発生を抑えることができます。さらに、汚れがつきにくくなるので洗車を簡単に済ませることができます。

付着してしまった場合の対策

イオンデポジット・ウォータースポットが付着していたらどうすれば良いでしょうか?種類別に考えましょう。

ちなみに、どちらの場合も絶対にやってはいけないがゴシゴシ擦ること。擦り傷を着けてしまいます。イオンデポジット・ウォータースポットは見た目は取れそうに見えますが強固に付着しているのでゴシゴシ擦って取ることはできません。

イオンデポジットが付着してしまったときの対策

まず試せるのがイオンデポジット専用洗剤を使うことです。大体2000円台で市販されています。強固な汚れを落とすため、強力な薬品が使われています。適切な使い方をしないと塗装を痛める危険があるので必ず説明書を読んでから使ってください。
また、コーティング施工車の場合、コーティング被膜まで落としてしまう可能性があるので施工店に相談するなどの注意が必要です。

この専用洗剤を使って落とせない強固なイオンデポジットの場合、次の2つの方法を試せます。
1.自分でコンパウンドを使う
2.コーティング業者に依頼する
以上の2つです。

LEXUS IS のボディを研磨しているところ
1.自分でコンパウンドを使う

コンパウンド、つまり研磨剤を使って落とすことができます。しかし、塗装まで削ってしまう可能性があります。またサンドペーパーで行う方法が紹介されていることがありますが、正常な塗装を削ってしまう可能性が非常に高いです。塗装を削ってしまうと、再塗装になります。当店としてはコンパウンドをDIYで使って落とすことはオススメいたしません。

2.コーティング業者に依頼する

イオンデポジットはコーティングの密着を悪くするので、必ず下地処理工程でイオンデポジットを落とします。DIYでやるより慣れたプロにお任せするほうが安心・安全です。部分的にコーティングすることもできますが、一箇所に目立つのが付いている場合、全体的に付着している可能性があるので全体のコーティングで依頼することをオススメいたします。技術が高ければ浅い洗車キズを取ってくれ、深い洗車キズは目立たないようにしてくれるので、塗装のコンディションを気にされる方にはメリットが大きいです。

ウォータースポットが付着してしまったときの対策

イオンデポジットが塗装の上のダメージですが、ウォータースポットは塗装そのものに対するダメージです。そのため、洗剤では取ることができず、復元は研磨で塗装を平らにする他ありません。

MAZDA ROADSTER NC型をコーティングの研磨をしているところ。小型LEDライトで研磨箇所の状態がよくわかるようにしている

この研磨は一朝一夕で身につく技術ではなく、一言にプロといっても力量に雲泥の差があります。ですので、DIYで研磨することはオススメいたしません。また、ウォータースポットは重症化している場合、研磨のプロであっても取り切れません。この場合は再塗装でしか元に戻りません。

再塗装は事故車扱いになる?

重症化したウォータースポットは再塗装でしか対応できない

再塗装をすると事故車扱いになると言われることがありますが、再塗装は事故車扱いにはなりません。詳しくはこちらをご覧ください。

まとめ

イオンデポジットとウォータースポットについて以下の通りまとめることができます。

  1. イオンデポジットは塗装の上に付いた汚れ、ウォータースポットはイオンデポジットが酷くなり塗装に食い込んだ汚れ。
  2. イオンデポジットは洗車や保管場所などで対策できる。コーティングで犠牲被膜を形成するのも1つの手段。
  3. イオンデポジットは付着しても専用洗剤で落とせる。ウォータースポットは研磨でなければ落とせない。

以上の3つが今回の記事のポイントです。皆様のお役に立てれば幸いです。
最後にPRです。

イオンデポジット・ウォータースポットにはコーティングをしておいて間違いない

KUBEBOND DIAMOND9Hナノセラミックコーティングを施工したMaserati Gran Turismo

コーティング施工はイオンデポジット・ウォータースポット対策になるだけではなく、様々なメリットがあります。

  • 水や汚れを弾いてくれるので洗車がとても楽に
  • 高硬度ガラスコーティングの場合、洗車キズが入りにくくなる
  • 徹底的な洗浄でエンブレムやパネルの隙間、ドア周りなどが綺麗に
  • 洗車をし終えてからの艶や輝きが1つ、2つ上のレベルに
  • 綺麗な艶や輝きが長持ち

etc…

このようにコーティング施工はあらゆるメリットがあります。また、しっかりした専門店は塗装トラブルにも対応してくれます。ウォータースポットで再塗装が必要になった場合、または擦ったり・当てたりした場合、信頼できるリーズナブルな業者からハイレベルな業者を紹介してもらえます。

CARHEARTは創業25年以上の経験と技術でお車の美しさを保つお手伝い致します。