AROUND 1970 - 1993
創業前～修行時代
1993年の少し前のこと、芦屋市にお住まいの社長様のご自宅でメルセデス・ベンツの出張洗車をしました。これが私が初めて仕事で行った洗車でした。
私は元々小学生の頃、スーパーカーブームを経験していました。父親と共に明石城の公園で行われたスーパーカーのショーに出かけて、赤いカウンタックを見て興奮したことを覚えています。
当時の趣味はタミヤのプラモデルで遊ぶことでした。ランチアストラトスやデトマスパンテーラなど今思えば小学生のくせにマニアックなものが好きでした。当時は同級生もそれらをよく知っていて、普通のことだと思っていました。
私がバイクの免許を取ったのが昭和61年で、自動車の免許を取ったのが昭和62年でした。いわゆるバブル景気の始まりと同じタイミングです。
バブル期に次々とニューカーが誕生して、ますます自動車が面白い時代でした。ユーノスロードスター、HONDA NSX など「本当にかっこいい！」と憧れました。私には年子の兄がいまして、兄のおかげでビートが我が家にあり、楽しいカーライフを楽しめました。そうした趣味がきっかけとなり兄が起業し、出張洗車を始め、手伝うことになりました。
芦屋市で開業しましたので良いお客様に恵まれました。社長さん宅に出向いてベンツ、BMW、ジャガーなど高級車に触れる機会が訪れました。でも最初の頃は本当に失敗だらけでした。ステアリングにレザーWAXを塗ってしまい、お客様から「滑るからやめてくれ」など基本的なことも分かっていませんでした。
当時はポリマーコーティングが普及し始めた頃でした。ポリッシャーを使ってボンネットを磨くと小傷が消えて、深い艶が出るのを見た時は心の底からに感動し、「是非このコーティングを仕事にしたい！」と勉強するようになりました。
その後、ドイツ以外の欧州車を扱う輸入車ディーラーとの取引が始まり、ルノー・プジョー・シトロエン・アバルト・ランチア・フィアット・マセラティ・ローバー・ランドローバーなど魅力的なあらゆる車に触れることができました。
こうした色々なメーカーの様々な車種に触れてきたので、未知のものへの対応力がめきめきとついていきました。
AROUND 1993 - 2024
大震災～現在
2024年で31年目を迎えますが、ずっと右肩上がりでやって来れたわけではありません。阪神淡路大震災やリーマンショック、最近ではコロナ禍によって大きな打撃を受けました。仕事が週に25台入っていた予約も1-5台、日によっては0台のときもありました。
しかし、私達のハイクオリティなコーティングを求めて新規のオーナー様、リピーターのオーナー様、紹介で知ってくださったオーナー様からご用命を頂いたおかげで、今日までなんとか営業を続けることができました。
今やガラスコーティングは車を買えば必須のアイテムとなりました。そしてガソリンスタンドやDIYでも施工する時代です。
しかし、優れたコーティング剤の性能を引き出すためには人の持つ技術が不可欠です。傷を付けないようにコーティングする技術、塗装面をぎらつきなく磨き上げる技術、そうした技術を持つ人材を揃えていることが当社の最大の強みと考えています。
さらに、プロテクションフィルムの分野にも力を入れています。この分野には15年前の2009年から取り組んできました。当初はフィルムを三次曲面に合わすことが難しかったり、位置合わせのため何度も貼りなおす内に糊ズレというゆらゆらとしたスジがたくさん生じることもありました。
そのような課題を一つ一つ解決して今では車一台フル施工できるまでになりました。日々様々なお車にコーティングを施工しておりますが、1台1台手を抜かずしっかりとコーティングできるように努力しております。
今では、北海道をはじめ全国からわざわざコーティングの依頼をいただくほどになりました。高級車を何百台も施工してきたカーハートに、ぜひご来店いただきたいです。一緒に車の美しさを見て喜びましょう。
ー株式会社カーハート
代表取締役社長 細見 明宏
