こんにちは、株式会社カーハートです。
今回ご紹介するのは、3代目トヨタ センチュリー 神威エターナルブラック(225)です。

ブラックアウトとマンソリーのホイール
2018年のフルモデルチェンジで生まれ変わった現行センチュリーは、その歴史と品格で知られるトヨタの最高峰モデルです。
センチュリーといえば、天皇陛下の御料車やトヨタ社長の愛車など、VIP御用達の別格の1台として知られています。
特にオープンモデルが天皇陛下のパレードで使用された事例は、センチュリーの特別な位置づけを象徴しています。
いつもカーハートにご用命くださっているオーナー様からご紹介いただいた、オーナー様からのご用命でした。
ご紹介とご用命をいただき、ありがとうございます。
どちらのオーナー様も大の車好きで、今回のセンチュリーにもその趣味性が表れています。
下回りのメッキパーツ、メッキモール、グリル周り、エンブレムに至るまで、全てブラックアウトされています。
しかも、ホイールを見ると驚きました。

ロールスロイスなどの輸入車カスタムで有名な、マンソリーのホイールが付いています。
こちらのホイールは、グロスブラックにペイントしてから装着されているそうです。
あらゆるところにこだわりが見え、ひと目で車好きが乗る1台だと分かります。
神威エターナルブラック(225)という特別な黒
さらに注目すべきは、このセンチュリーの外装色、神威エターナルブラック(225)です。この専用色は、3代目センチュリーのフルモデルチェンジを機にラインナップに加わりました。
その深い輝きは、研磨を手がけたスタッフからも、これまでとは一線を画す黒だという声が上がるほどでした。
調べたところ、この特別な色はただの黒ではなく、黒色を究極まで追求したものだと分かりました。
参考記事によると、神威エターナルブラック(225)は次のような塗装です。
- 後部座席に乗られるVIPが映り込みを美しく見られるように、というところまで配慮されています。
- 漆黒感を高める黒染料入りのカラークリアなど7層の塗装に、研ぎと磨きを加えて奥深い艶と輝きを追求しています。伝統工芸の漆塗りを参考に、流水の中で微細な凹凸を修正する水研ぎを3回行い、その後に一点のくもりも残さないよう鏡面仕上げを施しています。
- 塗膜は、電着、中塗り、ベースカラー、クリア(無色)、ベースカラー、カラークリア(ブラック)、トップクリア(耐すり傷)の7層(7コート5ベイク)です。一般的なソリッドカラーのボディは、下地、中塗り、上塗りの3工程です。
- レクサスも同様の工程を行っていますが、センチュリーは職人の手作業で行うため、レクサス以上に細やかな塗装です。
- 塗料の成分も異なり、レクサスにも使用されていない最高ランクの塗料を使用しています。
- 塗装ブースから出てくるのに1週間かかります。
参考リンク
- コレは凄い! トヨタ「センチュリー」匠のスゴ技光る驚きの制作過程とは - くるまのニュース
- 【新型センチュリー】輪島塗に学んだという新色エターナルブラック「神威(かむい)」をはじめとする、細部へのこだわりは?- クリッカー
- 長く美しさが保たれる?センチュリーやレクサス等の高級車の塗装は、何が違うの?- Carme
- トヨタ センチュリー、21年ぶりのフルモデルチェンジで先進・快適装備充実 1960万円 - レスポンス
このセンチュリーの外装の塗装は、7層の塗料を重ねて時間をかけて仕上げられた、工芸品のような特別なものです。
その上、すでに鏡面磨きが施されています。施工の難易度は、トヨタの高難易度塗装であるブラック(202)をも上回るものでした。
このような繊細で高度な塗装には、専門的な知識と高い技術力が求められます。
今回はこの高難易度なお車に、次の3点を施工しました。
- GENESISガラスコーティング
- プロテクションフィルム/ドアハンドル
- プロテクションフィルム/ドアエッジ
施工前の塗装の状態をご覧ください。

初年度登録から約半年が経過していました。鏡面仕上げの輝きはあるものの、いくらかギラツキが目立っていました。
問題は、カーハートの熟練したスタッフの磨き作業で、この貴重な車体をどこまで磨き上げられるかということです。
センチュリーの入庫も、神威エターナルブラックのコーティングも初めてです。
それでもこれまでの経験と技術力で、細心の注意を払いながら丁寧な磨きを全体に行いました。



マスキングから研磨、脱脂まで
研磨作業を行う前には、マスキングを丁寧に施します。
これはセンチュリーだから行っているわけではなく、どのようなお車でもボディコーティングの研磨の前に必ず行います。
マスキングをすることでコンパウンドが車内に入るのを防ぎ、塗装が弱い端が飛ばないように保護します。
この慎重な手順が、車両を守りながら質の高い仕上がりを実現するために欠かせません。


研磨作業では磨き残しのないよう、全体を均一に仕上げることを心がけます。
今回の神威エターナルブラックは製造工程が特殊だったため、通常よりもさらに手間と時間がかかりました。
高品質な仕上がりのために、スタッフは営業時間を超えて施工を行いました。

全ての車両に共通する作業として、細部に至るまで丹念に磨きます。エンブレムの端などの細かな部分まで、手を抜くことなく磨き上げました。
続いて、研磨で使用したコンパウンドをしっかりと洗い流しました。
マスキングで大部分のコンパウンドは車体に残りませんが、パネルの間にこびりついていることがよくあります。
残っていてもオーナー様が気づくことはほとんどありませんが、気づかないところまで美しく仕上げるのがカーハートです。
コンパウンドを落とした後は、徹底的な脱脂処理を行いました。
この脱脂処理でコーティングの密着性が向上し、長持ちする仕上がりになります。
プロテクションフィルムの施工後は、最終的なコーティングと細部のチェックを行い、美しい状態でオーナー様にお返しするための作業を行いました。
夜空のように深い黒に仕上がりました
どのように仕上がったのでしょうか。
どうぞご覧ください。






コーティング施工後のセンチュリーは、夜空のように深く神秘的な輝きを放つようになりました。
その漆黒のボディは光を吸い込むような深みがあり、まさにエターナルブラックという名にふさわしい色の深さです。









車全体が鏡のようになって景色を美しく映し、車と周囲の環境が一体になったかのように見えます。
細部に至るまで手の行き届いた仕上げは、見る人の心をつかみます。
とても美しく仕上がりました。
あまりの美しさに、プロテクションフィルムを施工した箇所を撮っておくのを忘れていました。
カーハートは今年で28年目を迎えますが、特別なお車の特別な黒をここまで美しく磨き上げられたことは、1つの節目となる施工実績です。
オーナー様からは、「また知り合いを紹介します」「かなり気に入っています」と嬉しいお言葉をいただきました。
喜んでいただけて、本当に良かったです。
引き続き洗車やメンテナンスを通して、この美しいセンチュリーを長く楽しんでいただければと思います。
ご用命いただきありがとうございました。
2026年10月追記
この記事は2021年1月の施工記録です。記事中のGENESISガラスコーティングは現在のラインナップにはなく、2026年10月時点ではservFaces Coat Ultima(超撥水・高硬度のフラグシップ)、Ultra Coat Magnite(バランス型)、KUBEBOND ION、カーハートのEXキーパーを中心にご案内しています。
現在は膜厚計と光沢計を導入し、塗装の状態を数値で確認しながら研磨しています。
プロテクションフィルムは、2021年頃から本格的に導入したXPELを使っており、カーハートはXPEL認定施工店です。XPELのフィルムにはメーカーの10年保証があります。フィルムの施工実績はフィルム専門サイトに掲載しています。









