このページではマット塗装車へのコーティングの実際の施工事例を詳しくご紹介いたします。
施工事例 : Mercedes-Benz CLS450 セレナイトグレーマグノ
新車で納車されて3カ月で気になる箇所が出てきたということでご相談頂き、コーティングの施工になりました。
施工前にボディの状態を隅々まで確認いたしました。
納車からわずか3ヶ月程度でオーナー様も大切に扱っておられましたが、それでもこのように気になる箇所がいくつもございました。
実際にどのような箇所があったのかと言いますと...
うっすらと水の垂れた跡であったり、なにかの汚れが付着しているのが分かります。
これらは通常の洗車では取ることができません。
ボディの右リア部分を詳しく確認したところ、こちら側も様々な汚れや傷が見つかりました。
一見すると、DIYでも簡単に落とせそうな汚れに見えるかもしれません。
しかし強力な洗剤を使用すると塗装を傷めてしまい、かえって落ちにくいシミになってしまうことがあります。
そのため、通常の洗車や拭き上げでは落ちない汚れや傷は無理に自分で対処せずに、専門店にご相談いただくことをお勧めします。
塗装が傷んでしまった場合、状況によっては当店で修復できることもありますが、ほとんどのケースでは鈑金塗装で塗り直す必要があります。
マット塗装は独特のかっこよさや美しさがありますが、それでも汚れのない美しい状態を保つのは簡単ではありません。
マット塗装なので基本的には研磨は行いませんがマスキングでマット塗装を保護しつつ、ピアノブラックのピラーなどは丁寧に磨き上げました。
ルーフモールも細長いパーツですが、磨ける箇所はすべて綺麗に磨きました。
施工前に確認した汚れた箇所の状態を確めながらクリーニングします。
磨かないのでマット塗装は比較的簡単なように見えるかもしれませんが、1パネルごとに汚れがないか確認したり、クリーニングする作業は神経を使います。
また傷やコーティングの取れないムラを発生させてしまった場合、研磨で修復することができませんので、ここにも神経を使います。
徹底的にクリーニングを行った後にコーティングを行います。
カーハートでは通常の塗装のコーティングでムラを発生させないように工夫を凝らした結果、マット塗装でもコーティングができるようになりました。
温度管理できない作業場、屋外ではマットのコーティングをきちんと仕上するのは難しいと思います。
完成写真をどうぞご覧ください。
施工前に汚れが確認されていた箇所の汚れはしっかりと除去することができました。
セレナイトグレーマグノのCLS450の美しさが、どの角度から見ても際立つ仕上がりになりました。
マット塗装は独特の特別感を持つ一方で、取り扱いに細心の注意が必要であり、メンテナンスにも手間がかかります。
メンテナンスを行う際には塗装を傷つけたり、不自然な艶が出てしまわないよう、十分な注意が必要です。
コーティングやプロテクションフィルムを施工することで、汚れが付着しにくくなり、メンテナンスが容易になります。
ただし、マット塗装の傷は修復が難しいため、誰もが適切な取り扱いができるわけではありません。
そのためマット塗装車のコーティングやプロテクションフィルムの施工は、豊富な経験を持つ専門店に依頼することをおすすめします。