納車されたばかりの車が持つ、曇りのない塗装の艶。
傷や使用感のないインテリア。
そして、細部まで整った端正な佇まい。
この新車ならではの美しさを、できる限り長く保ちたいと考えるオーナー様は少なくありません。
しかし車は走り始めた瞬間から、雨や紫外線、黄砂、花粉、飛び石、乗り降りの際の擦れなど、さまざまな影響を受けます。
美しい状態を長く維持するためには、傷んでから元に戻すだけでなく、状態の良い段階から適切に保護することが重要です。
新車を守る代表的な施工には、次の3つがあります。
- ボディコーティング
- プロテクションフィルム(PPF)
- ウィンドウフィルム(カーフィルム)
それぞれ守れるものが異なるため、すべての車に同じ施工が必要なわけではありません。
カーハートでは車種や塗装状態だけでなく、保管環境や走行シーン、洗車の頻度、オーナー様が大切にしたい部分まで伺ったうえで、愛車に適した施工内容をご提案しています。
新車を守る3つの施工の違い
まずは、それぞれの役割を比較してみましょう。
| 施工 | 主に守るもの | おすすめの方 | 対応できないもの |
|---|---|---|---|
| ボディコーティング | 塗装の艶、防汚性、洗車のしやすさ | 美しい外観を維持したい方、日頃のお手入れをしやすくしたい方 | 飛び石、深い傷、強い擦れ |
| プロテクションフィルム | 飛び石、擦り傷、塗装欠け | 高速道路を走る方、再塗装を避けたい方、傷つきやすい部分を守りたい方 | 強い衝撃による凹みや変形 |
| ウィンドウフィルム | 紫外線や日射熱による内装への影響 | 本革やアルカンターラなどの内装を守りたい方、車内の快適性を高めたい方 | 外装の汚れや傷 |
美しい艶と洗車性を求めるならボディコーティング、物理的な傷から塗装を守るならプロテクションフィルム、内装保護と車内環境の改善にはウィンドウフィルムが適しています。
一つの施工ですべてを防ぐことはできません。
何から愛車を守りたいのかを明確にすることが、適切な施工を選ぶ第一歩です。
1.塗装本来の美しさを引き出す「ボディコーティング」
ボディコーティングは塗装表面に保護被膜を形成し、汚れの固着を抑えながら美しい艶と透明感を維持しやすくする施工です。
水アカや鳥のふん、虫の付着、黄砂、花粉などによる影響を完全に防げるものではありませんが、汚れが落としやすくなり、日頃のお手入れにかかる負担を軽減できます。
単に水を弾かせることが、コーティングの目的ではありません。
塗装本来の表情を整え日常的な汚れから保護しながら、適切なメンテナンスによってその美しさを長く楽しめる状態をつくることが重要です。
新車でも塗装状態の確認が必要です
「新車なら、塗装は完全な状態」と思われるかもしれません。
しかし実際には製造後の保管や輸送、納車前の洗車などを経る中で、細かな洗車傷や水ジミ、塗装面の曇りが生じていることがあります。
また、同じ車種・同じ塗装色であっても、塗装の状態は一台ごとに異なります。
カーハートでは施工前に塗装面の状態を確認し、その車に必要な下地処理を見極めます。
すべての新車を一律に強く研磨するのではなく、状態に応じて必要な箇所を整え、塗装への負担を抑えながら透明感のある仕上がりを目指します。
コーティング剤だけでなく施工前の診断と下地処理が、完成後の印象を大きく左右します。
実際にあったケース : LEXUS UX
こちらはディーラーでの納車前にお預かりしたLEXUS UXのボンネットです。
ディーラーでの保管はいつもすべて屋内保管というわけではありません。
納車の準備がされるまでは屋外保管ということがほとんどです。
そのため今回のLEXUS UXのように季節によっては納車前の時点で花粉や黄砂がたくさん付着していることがあります。
洗浄後に照明を当てて確認すると、全体に細かな傷や塗装面の曇りが見られました。
傷の状態に合わせて全体を研磨。
塗装を必要以上に削らないよう注意しながら表面を整えることで、グラファイトブラックガラスフレーク本来の深い艶と、くっきりとした映り込みを引き出しました。
新車であっても下地処理の内容は一台ごとに異なります。施工前の状態を正しく見極めることが、コーティング後の仕上がりにつながります。
ガラスコーティングとセラミックコーティングの違い
カーハートではオーナー様が求める艶や撥水性、耐久性、保管環境に合わせて、複数のコーティングをご用意しています。
代表的な選択肢がガラスコーティングとセラミックコーティングです。
ガラスコーティング
透明感のある自然な艶と優れた撥水性を備えています。汚れを落としやすくし、日頃の洗車やお手入れを快適にしたい方に適しています。
セラミックコーティング
水を張ったような、深く滑らかな艶が特徴です。耐久性や防汚性を重視し、塗装の質感をより印象的に引き立てたい方に適しています。
どちらが優れているかではなく、求める仕上がりや車の使い方との相性が大切です。
屋内・屋外のどちらで保管するのか、洗車をどの程度行えるのか、撥水性と艶のどちらを重視するのか。
こうした条件を整理することで、愛車に適したコーティングを選びやすくなります。
コーティングを施工しても定期的なお手入れは必要です
ボディコーティングは施工すれば何もしなくても美しさが維持されるものではありません。
汚れを長期間放置すれば、コーティング施工車であっても水ジミや汚れの固着が起こることがあります。美しい状態を長く楽しむためには、適切な洗車と定期的なメンテナンスが重要です。
施工後の扱い方まで含めて相談できることも、専門店を選ぶうえで大切な基準になります。
2.飛び石や擦り傷から塗装を守る「プロテクションフィルム」
ボディコーティングが汚れの固着を抑え艶を維持しやすくする施工であるのに対し、プロテクションフィルムは塗装面を物理的なダメージから守るための施工です。
PPF(Paint Protection Film)とも呼ばれ、透明で厚みのある特殊なフィルムをボディやパーツの表面に施工します。
高い透明性を持つため車本来の塗装色やデザインを大きく変えることなく、飛び石や軽微な擦り傷、塗装欠けなどのリスクを軽減できます。
傷つきやすい部分だけを選んで施工できます

乗る度に爪で引っかき傷をつけやすいドアカップ
プロテクションフィルムはボディ全体だけでなく、傷が入りやすい部分に限定して施工することも可能です。
代表的な施工箇所には次のようなものがあります。
- ドアカップ:爪や指輪による細かな引っかき傷を軽減
- ドアエッジ:壁や隣の車などへの軽微な接触による塗装欠けを軽減
- サイドステップ:乗り降りの際に靴が触れることで生じる擦り傷を軽減
- リアバンパーステップ:荷物の積み降ろしによる擦れや傷を軽減
- ヘッドライト:飛び石や紫外線による表面劣化を抑制
- ボンネット・フロントバンパー:走行中の飛び石による傷を軽減
日常使用で傷つきやすい部分をあらかじめ守ることで、オリジナルの塗装やパーツを良好な状態で維持しやすくなります。
高速道路を走る機会が多い車にはフロント部分の施工を
ボンネットやフロントバンパー、フロントフェンダー、ドアミラーなどは、走行中の飛び石を受けやすい部分です。
特に高速道路を利用する機会が多い車や、低いボディ形状を持つスポーツカーでは、フロント部分へのプロテクションフィルムが有効です。
一度傷ついた塗装を補修する場合、部分的な再塗装が必要になることがあります。
オリジナル塗装を大切にしたい方にとって、傷がつく前に保護することには大きな意味があります。
欧州車に見られるメッキモールの白濁対策にも
BMWやメルセデス・ベンツなどの欧州車では、窓枠やメッキモールに白濁や腐食が発生しやすく、早ければ1〜3年で目立つこともあります。
高温多湿な日本の環境が主な原因のため、磨いても再発しやすいため根本的な解決には至りません。
そこで有効なのが、腐食が始まる前にモールをフィルムで覆う方法。
新品のような輝きを長く維持できるため、輸入車ユーザーから特に支持されています。
3.内装を紫外線と日射熱から守る「ウィンドウフィルム」
新車の美しさを考えるとき、ボディだけでなくインテリアの保護も欠かせません。
ウィンドウフィルムはドレスアップ目的で施工される方も多いですが、インテリアの保護や車内環境の向上、紫外線対策にも有効なサービスとなっています。
本革シートやアルカンターラ、ダッシュボード、ウッドパネルなどの内装素材は、紫外線や熱の影響を受け続けることで、色あせや硬化、ひび割れなどが生じる場合があります。
ウィンドウフィルムは、車内に入る紫外線や日射熱を抑え、内装への負担を軽減する施工です。
車本来の雰囲気を保ちながら内装を保護
ウィンドウフィルムには、プライバシー性を高める濃色タイプだけでなく、外観の印象を大きく変えない透明タイプもあります。
透明断熱フィルムであれば車本来のデザインや車内からの自然な視界に配慮しながら、紫外線や日射熱への対策が可能です。
特に、明るい色の本革や繊細な内装素材を採用している車、サンルーフやパノラマルーフを備えた車では、内装保護と快適性の両面で検討する価値があります。

透明断熱フィルムはフロントガラスにも施工可能なほど高い透明度を誇ります
フィルムは性能数値だけでなく、車との適合性で選ぶ

フィルムはサンルーフにも施工が可能です
ウィンドウフィルムの性能は、製品によって異なります。
紫外線カット率だけでなく赤外線カット率や総合的な日射熱の遮蔽性能、フィルムの色味、車内からの見え方なども確認することが重要です。
数値が高いという理由だけで選ぶのではなく、施工するガラスの位置や純正ガラスの状態、求める快適性に合わせて選定します。
フロント3面は施工後の可視光線透過率を確認
フロントガラス、運転席側面ガラス、助手席側面ガラスにフィルムを施工する場合は、フィルム施工後の可視光線透過率が70%以上でなければなりません。
透明フィルムであっても、車両のガラスとの組み合わせによって透過率は変化します。そのため、見た目の透明さだけで判断せず、施工前後に測定して基準を満たしていることを確認する必要があります。
カーハートでは、車両のガラスに適したフィルムをご案内し、法令に配慮した施工を行います。
車の使い方に合わせたおすすめのサービス
必要な施工は、車種や価格だけでは決まりません。どのような環境で、どのように愛車を楽しむかによって、適切な組み合わせは変わります。
多岐にわたるカーハートのサービスのなかでおすすめの組み合わせを数例ご紹介します。
飛び石を防ぎつつ美しく保ちたい場合
ボディコーティング+フロント部分のプロテクションフィルム
コーティングで艶と防汚性を高めながら、飛び石を受けやすいボンネットやフロントバンパーをPPFで保護します。

マットな質感を持ったプロテクションフィルムもご用意しております。
日常で傷つきやすい部分を重点的に守りたい場合
ボディコーティング+部分プロテクションフィルム
ドアカップ、ドアエッジ、サイドステップ、リアバンパーステップなど、使用時に傷が入りやすい箇所だけを選んで保護します。

傷つきやすいドアカップもプロテクションフィルムで守ります。
本革などのインテリアも大切にしたい場合
ボディコーティング+ウィンドウフィルム
外装の美しさだけでなく、紫外線や日射熱による内装への影響も抑えたい方に適しています。
特に夏場の暑さなどを気にされている方にもおすすめなプランとなっております。

スモークフィルム以外にも様々なフィルムを取り扱っております。
レザーコーティング
レザーの質感や臭いを変えずに汚れや傷から保護できるレザーコーティングもございます。
新車時の施工が適している理由
新車時は塗装や内装の劣化が比較的少なく、美しい状態を基準に保護を始められるタイミングです。
傷や水ジミ、内装の色あせが目立ってから施工する場合、保護施工の前に補修や研磨などが必要になることがあります。
状態の良い段階で施工すれば、下地処理による塗装への負担を抑えやすく、プロテクションフィルムで傷を覆ってしまう心配も少なくなります。
ただし、「新車だからすべての施工をするべき」ということではありません。
車の使い方に対して必要性の低い施工まで追加するより、守る目的と優先順位を整理し、適切な範囲を選ぶことが大切です。
施工店によって仕上がりに差が生まれる理由
同じコーティング剤やフィルムを使用していても、完成後の仕上がりが同じになるとは限りません。
コーティングでは、施工前の洗浄や塗装診断、研磨、脱脂といった下地処理が重要です。プロテクションフィルムでは、車の形状に合わせた施工範囲の設計、位置合わせ、端部処理、異物の混入を抑える技術が求められます。
ウィンドウフィルムも、ガラスに合わせた成形や端部の仕上げ、施工後の透過率確認など、施工者の知識と経験が完成度に影響します。
施工店を選ぶ際は、価格や製品名だけでなく、次の点も確認することをおすすめします。
- 施工前に車両状態を確認しているか
- 下地処理や施工工程が説明されているか
- 車種ごとの施工実績を確認できるか
- 施工後の注意点やメンテナンス方法を案内しているか
- 保証やアフターサポートの内容が明確か
- 必要性の低い施工まで一律に勧めていないか
大切な車を預けるからこそ、「何を施工するか」と同じくらい、「誰が、どのように施工するか」が重要です。
1993年創業。幅広い車種と施工に向き合ってきたカーハート
カーハートは1993年の創業以来、国産車から輸入車、スポーツカー、希少車まで、さまざまな車両の施工に携わってきました。
ボディコーティングだけでなく、プロテクションフィルムやウィンドウフィルム、ホイール・レザーなどの各種コーティングにも対応しています。
複数の施工を取り扱っているからこそ、特定のサービスを一律に勧めるのではなく、それぞれの役割を踏まえた提案が可能です。
車種、塗装色、保管環境、走行距離、洗車方法。さらに、オーナー様がどの部分を美しく保ちたいのかを伺い、必要な施工と適切な範囲を検討します。
施工事例も多数公開していますので、ご自身の車種に近い事例や、検討中の施工内容をご確認いただけます。
新車の保護施工に関するよくある質問
新車にも研磨は必要ですか?
すべての新車に同じ研磨が必要なわけではありません。
施工前に塗装状態を確認し、洗車傷や曇りなどが認められる場合に、必要な箇所へ適切な下地処理を行います。塗装状態が良好な場合は、不必要に強い研磨を行わないことが大切です。
コーティングで飛び石や擦り傷を防げますか?
一般的なボディコーティングで、飛び石や深い擦り傷を防ぐことはできません。
物理的なダメージを軽減したい場合は、プロテクションフィルムが適しています。
プロテクションフィルムは目立ちませんか?
透明性の高いフィルムを適切に施工すれば、車本来の色や艶を活かした仕上がりが可能です。
ただし、端部の処理や施工範囲によって見え方が変わるため、施工前に仕上がりについて確認することをおすすめします。
納車前でも相談できますか?
もちろん可能でございます。
施工内容によっては、納車前から相談しておくことで、入庫日程や施工範囲を余裕を持って検討できます。
車種、納車予定日、ボディカラー、保管環境などが分かる範囲でご相談ください。
愛車に合わせた新車保護プランをご提案します
車の美しさを守る方法は、一台ごとに異なります。
すべての施工を勧めるのではなく、車種や保管環境、走行シーン、オーナー様が大切にしたい部分を踏まえ、必要な施工と適切な範囲をご提案します。
「コーティングとPPFのどちらを優先するべきか分からない」
「高速道路をよく走るため、飛び石だけは防ぎたい」
「外観を変えずに内装の日焼けを抑えたい」
このような段階でも問題ありません。
納車予定日がお決まりの方は、車種・ボディカラー・保管環境を添えて、お気軽にご相談ください。















