ヘッドライトのレンズは、かつてのガラスに代わり、いまは衝撃に強く透明度の高いポリカーボネートという樹脂で作られています。この素材は紫外線と熱で少しずつ劣化するため、年数を重ねると黄ばみや曇りが避けられません。ここでは、オーナー様ご自身で気づける劣化のサインと、磨くだけでは長持ちしない理由、そしてボディコーティングとあわせたヘッドライトの守り方をご紹介します。
こんな変化が見えたら劣化のサインです

劣化は、ある日突然目に見えるようになるわけではありません。洗車をしてもヘッドライトだけがなんとなくぼやけて見える、レンズの色が少し黄色みを帯びてきた、表面に白っぽいシミが残る。こうした小さな変化が始まりです。新車から2〜3年ほどで、くすみが出てくることもございます。
写真のポルシェ911は、黄ばみとシミでレンズの透明感が失われています。ボディがどれほどきれいでも、ヘッドライトが曇っていればお車全体が古びた印象になってしまうものです。
さらに進むと、表面に細かなひび割れが入ります。この段階では劣化がレンズの奥まで及び、ヘッドライトそのものを交換しなければならない場合があります。交換の費用は片側だけで10万円を超えることが多く、高級車では50万円を超えることも珍しくありません。
見た目だけの問題ではない点にもご注意ください。曇ったレンズは光を散らすため、夜間に路面を照らす力が弱まります。ヘッドライトは車検の検査項目でもあり、2015年に検査の基準が厳しくなってからは、黄ばみや曇りが原因で車検に通らない例が増えています。
黄ばみが進む仕組み
ヘッドライトの表面には、レンズを守るためのハードコートが施されています。黄ばみや曇りの正体は、主にこの層の劣化です。
ハードコートを傷める原因は、ひとつではありません。外からは太陽の紫外線を浴び続け、内側からはバルブの熱を受け続けます。お車の最前面にあるため、飛び石による傷もつきやすく、小さな傷に入り込んだ汚れが黄ばみを早めます。劣化は、これらが重なりながら少しずつ進んでいくものです。
磨くだけでは長持ちしない理由
黄ばんだヘッドライトは、研磨で劣化した層を取り除くと透明感が戻ります。ただ、劣化した層を削ったあとのレンズは、もともと備わっていた保護の層まで失った状態です。そのままでは紫外線や熱を直接受けることになり、早ければ数か月で黄ばみが戻ってきます。
研磨のあとにコーティングを塗る方法もありますが、コーティングの被膜はとても薄く、紫外線や飛び石を長く防ぐことはできません。1年も経たないうちに再び曇ってしまうこともあります。
カーハートも、2009年にヘッドライトの黄ばみ取りを始めた当初は、研磨のみ、あるいは研磨とコーティングで施工していました。仕上がった直後はきれいでも、数か月で黄ばみが戻ってしまう例があり、長く満足していただける結果にはなかなか届きませんでした。研磨の方法と保護の手段を何年もかけて見直し、2019年にたどり着いたのが、現在の研磨とプロテクションフィルムを組み合わせた施工です。
カーハートのヘッドライトリペア

専用の研磨機を使い、段階を分けて研磨して、劣化した層をむらなく取り除きます。そのうえで、厚さ150ミクロン、紫外線を97%カットするプロテクションフィルムを貼って仕上げます。フィルムが紫外線を遮り、飛び石や洗車の擦り傷も受け止めるため、透明感が続く期間の目安は3〜5年ほどです。状態によっては、それ以上長く保てることもあります。
まだ黄ばみが出ていない新車のうちにフィルムを貼っておけば、研磨をせずに劣化を防げます。費用と時間をもっとも抑えられる方法です。
レンズの内側の曇りや内部のひび割れ、内側にできたカビや水滴の跡は、外側からの施工では改善できません。施工の前に、劣化が外側か内側かを確かめたうえでご説明いたします。


ボディコーティングとあわせて考える
ボディコーティングを施工すると、塗装の艶と深みが際立ちます。そのぶん、ヘッドライトのくすみはかえって目につくようになります。お車の顔の中心にあたる部分だけに、ボディとヘッドライトの両方が整ってはじめて、お車本来の美しさが引き立つといえるでしょう。
コーティングのご相談でお越しいただいた際には、ヘッドライトの状態もあわせて拝見し、研磨が必要か、フィルムで守るだけでよいかをお伝えします。コーティングやプロテクションフィルムなどとあわせてご依頼いただく場合は、内容に応じて料金の面でもご相談を承ります。
施工の内容と料金はヘッドライトリペアのページで、最新の施工例とヘッドライト用のプロテクションフィルムについては姉妹サイトのヘッドライトリペアのページにまとめております。ボディの施工についてはボディコーティングのページをご覧ください。
ご相談について
ヘッドライトの状態の確認とお見積りは無料です。ヘッドライトのお写真をLINEでお送りいただければ、拝見したうえでご案内いたします。ページ下部のお問い合わせからも承ります。






