フェラーリは情熱的なデザインと圧倒的なパフォーマンスを兼ね備えた特別な存在です。
新車時の塗装や艶は精緻に仕上げられていますが、時間の経過とともに外的要因の影響を受け状態は少しずつ変化していきます。
紫外線、酸性雨、飛び石、花粉、黄砂──こうした日常の環境要素は、どんなに大切に扱っても完全に防ぐことはできません。
だからこそフェラーリの美観を長く保つためには、適切な保護とメンテナンスが欠かせません。
この記事では創業30年を迎える神戸のコーティング専門店カーハートが、フェラーリのコーティングの必要性と最適な施工方法、さらに施工店選びで押さえておきたいポイントまでを実際の施工事例とともに解説します。
フェラーリにコーティングは必要か?
フェラーリの塗装はただの「色」ではありません。
光沢や発色の深みまで計算され、車そのもののデザインを引き立てる大切な要素です。
しかし、その美しさは日常的にさまざまな影響を受け、少しずつ変化していきます。
たとえば、強い日差しに含まれる紫外線は色あせや艶の低下を招き、雨に含まれる成分が塗装表面を傷めることもあります。
さらに、黄砂や花粉が付着してシミの原因となり、走行中の飛び石や虫汚れは小さな傷を生むこともあります。
コーティングの役割はこうした外的要因から塗装を守り、ダメージの進行を遅らせることにあります。
特に専門店で行うコーティングは、施工前に「研磨(ポリッシング)」と呼ばれる下地処理を行います。
研磨とは塗装面のごく薄い層を均一に削り、小さな傷やくすみを取り除く工程です。
この工程を適切に行うことで、コーティング被膜が均一に密着し、本来の耐久性や艶を最大限に発揮できます。
ただし研磨は塗装を削る作業であり、やり過ぎは塗装寿命を縮めるリスクがあります。
フェラーリの塗装はカラーによって異なるため、経験豊富な施工者による繊細な判断が不可欠です。
専門店での施工には、以下のようなメリットがあります。
- 美観の向上:研磨で微細な傷やくすみを除去し、新車同様の艶に
- 防汚性の向上:泥・鉄粉・花粉などが固着しにくくなる
- 洗車の容易化:水はじきが良くなり、拭き取り作業が短時間で済む
- 耐久性の向上:紫外線・酸性雨・塩害などから長期的に塗装を保護
フェラーリはその希少性と資産価値ゆえ塗装の状態ひとつが印象や評価に直結します。
コーティングは単なるオプションではなく、美しさと価値を維持するための基本的なケアといえるでしょう。
フェラーリに最適なコーティングの選び方
フェラーリのコーティング選びで最も大切なのは「塗装の状態」「使用環境」「保管環境」に合わせて適切な施工方法と製品を選定することです。
単に高価な製品を選べば最良の結果が得られるわけではありません。
研磨技術の有無が仕上がりを左右する理由
コーティングの性能は施工前の下地処理によって大きく左右されます。
特に研磨(ポリッシング)は塗装面の微細な傷やくすみを取り除き、コーティング被膜を均一に密着させるために不可欠な工程です。
この工程を省略したり簡略化すると、被膜の密着性が低下し艶や耐久性が十分に発揮されません。
主なコーティングの種類と特徴
• ガラスコーティング
透明感のある艶が特徴で、耐久性とコストのバランスが良いタイプです。耐用年数はおよそ3〜5年。撥水性能や防汚性を備えつつ、比較的施工費用も抑えられます。
• セラミックコーティング
耐久性・艶感ともに高く、紫外線や化学的ダメージに強いのが特徴です。KUBEBOND DIAMOND9Hは耐熱750℃、硬度9Hという高い保護性能を持ち、長期間にわたって塗装を美しく保ちます。
• プロテクションフィルム
コーティングとは異なり透明なフィルムを直接ボディに貼り付けて保護する方法です。飛び石や擦れ傷などの物理的ダメージを防ぐのに優れ、透明度が高いため見た目を損ないません。ドアカップやフロントバンパーなど部分的な施工から、ボディ全体を覆う全面施工まで対応可能です。コーティングと組み合わせて施工することも可能です。
種類 |
耐久年数 |
防汚性能 |
艶感 |
費用帯 |
---|---|---|---|---|
ガラス |
3〜5年 |
◎◎ |
◎ |
中 |
セラミック |
5〜7年 |
◎◎ |
◎◎ |
高 |
プロテクション |
5〜10年 |
◎◎(傷にも対応) |
○ |
高 |
選び方のポイント
-
コストを抑えたい場合:ガラスコーティングがおすすめです。比較的施工費用を抑えつつ、十分な艶と撥水性、防汚性能を得られます。耐用年数は3〜5年。
-
中長期的な保護を求める場合:セラミックコーティングが適しています。耐久性・艶感ともに高く、紫外線や雨染みにも強い仕様です。施工費用はガラスコーティングより高めですが、耐用年数が長くメンテナンス頻度も少なく済みます。
-
物理的なダメージから守りたい場合:プロテクションフィルムが有効です。部分施工から全面施工まで可能で、飛び石や擦れ傷対策に最適。コーティングとの併用で、見た目と保護性能を両立できます。
専門店とディーラー施工の違い|フェラーリオーナーが知っておくべき選択肢
フェラーリのコーティングは施工先によって仕上がりと持続性が大きく変わります。
ディーラー施工にも利点はありますが、専門店にはそれとは異なる強みがあります。
ディーラー施工のメリットと注意点
ディーラー施工は納車時にそのまま依頼できるため手続きが簡単で、購入時のローンに費用を組み込める利便性があります。
ただし、実際の施工は外注されることが多く、「どこで・誰が・どのように」施工したのかが不明確なケースも少なくありません。
下地処理や研磨が簡略化される傾向があり、使用されるコーティング剤も必ずしも高耐久・高性能とは限りません。
結果として、仕上がりや持続性にバラつきが出ることがあります。
専門店の強みとは?
専門店では、車両ごとの塗装状態やオーナーの使用環境に合わせて施工内容を最適化できます。
例えばカーハートでは全てのフェラーリに対して入念な研磨を行い、専用ブースで塗装面に最適な被膜を形成します。
ブースは照明を管理し、ホコリや湿気の影響を排除。
熟練の職人が一台ずつ手作業で仕上げるため、ムラのない艶と高い耐久性を実現できます。
また中間マージンが発生しない分、同価格帯でディーラー施工より高品質な仕上がりが期待できます。
信頼できる施工店を見極める5つの基準
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施工環境が整っているか:密閉ブース・温湿度管理・防塵設備の有無を確認
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施工者の経験:研磨技術や車種別の塗装特性への理解度
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フェラーリの施工実績:モデルやカラーごとの経験値
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リピーターや紹介の多さ:顧客満足度の高さを示す指標
-
明確なアフターフォロー:定期メンテナンスや追加施工の提案、洗車アドバイス
施工後のメンテナンスと保管方法
フェラーリに高品質なコーティングを施してもその性能を長く保つためには適切なメンテナンスが欠かせません。
施工直後からの扱い方次第で、艶や撥水性、防汚性の寿命が大きく変わります。
洗車の頻度と方法
コーティング後は月1〜2回の洗車が理想です。
たとえ屋内保管でも走行すれば花粉や排気ガスの微粒子が付着し、時間とともに被膜の性能を低下させます。
洗車の際は以下の点に注意しましょう:
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中性シャンプーを使用し、塗装に優しい方法で洗う
-
直射日光の下やボディが熱い状態では作業しない
-
拭き取りは柔らかいマイクロファイバークロスで優しく行う
保管環境の重要性
屋内保管は紫外線や雨から塗装を守るため、コーティングの寿命を延ばします。
特にガレージは理想的な環境です。
屋外保管の場合は、日除けやボディカバーを併用することで劣化を軽減できます。
定期メンテナンスの必要性
コーティングは“かけたら終わり”ではありません。施工店による定期点検や軽研磨、トップコートの再施工は、長期間にわたって性能を維持するための重要なプロセスです。
施工店でのメンテナンスでは、施工直後では気づきにくい被膜の劣化や、付着した鉄粉・水垢の除去も行えるため、オーナー自身の洗車では補いきれない部分をカバーできます。
カーハートが提案するフェラーリ向け施工メニュー
カーハートではフェラーリの塗装や使用環境、オーナーのこだわりに合わせて複数の施工メニューを用意しています。
どのプランにも、熟練職人による丁寧な研磨工程が含まれており、新車・中古車問わず最高の艶と保護性能を引き出します。
KUBEBOND DIAMOND9H ナノセラミックコーティング
フェラーリの塗装を長期的に守るための、ハイエンドな選択肢が KUBEBOND DIAMOND9H です。
モータースポーツ由来の技術から生まれたこの製品は、「9H硬度」「耐熱750℃」「強力な撥水性」といった高い性能を誇り、国際的な基準でも信頼性が証明されています。
ただし、性能を最大限に活かすには施工技術が欠かせません。
カーハートでは塗装の状態を見極め、研磨を行い被膜が均一に密着するよう仕上げます。
その結果、深い艶と長期的な耐久性が生まれます。
屋外保管や長距離走行が多いオーナー様、または「最高レベルの保護」を求める方に最適なコーティングです。
カーハートのEXキーパー
キーパー技研のEXキーパーをカーハートでは特別に取り扱っています。
一般的に専門店では施工されない製品ですが、カーハートでは EX一級技術資格者 を配置し公式に対応しています。
カーハートが大切にしているのは塗装の美しさを最大限に引き出すための下地処理です。EXキーパーは研磨なしでも優れた性能を発揮しますが、当店では一台一台の状態を見極め細やかな研磨を加えることで、より深みのある艶と安定した仕上がりを実現しています。これにより、フェラーリ本来の塗装の魅力を引き立てつつ、EXキーパーの厚みある被膜を最大限に活かすことができます。
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ノーメンテナンスで3年間、定期メンテナンスで最大6年間持続
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水シミ、水垢の原因を根本から防止
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強力な撥水性能により、洗車回数と作業時間を大幅に削減
KUBEBONDがハイエンド層に選ばれる一方で、「過剰なまでの美しさ」と日常メンテナンスの容易さを両立したいオーナーにおすすめの選択肢です。
ホイールコーティング
ホイールを車両から外し、表面・裏面・ブレーキキャリパーまでコーティング。
ブレーキダストや泥汚れの固着を防ぎ、清掃の手間を軽減します。
マット仕上げのホイールにも対応可能です。
プロテクションフィルム
飛び石や擦れ傷など物理的なダメージから守る透明フィルム。
部分施工(ドアカップ、フロントバンパーなど)から全面施工まで対応可能。コーティングと併用することで、見た目と保護性能を最大化できます。
レザーコーティング
シートや内装のレザー部分に透明な保護膜を形成し、擦れや色移りを防止。
質感や通気性を損なわずに内装の美しさを長期間保ちます。
施工実績
カーハートでは幅広いフェラーリの施工実績があります。
どの施工も塗装の状態やオーナーの使用環境に合わせた最適なプランを提案し、熟練職人が仕上げています。
主な施工例
Ferrari F12 tdf
Ferrari GTC4 LUSSO
Ferrari F8 Tributo
Ferrari Roma
最高の状態で乗り続けるために
フェラーリの美しさと価値を長く維持するためには、塗装を保護する高品質なコーティングと適切なメンテナンスが不可欠です。
施工の仕上がりや耐久性は製品の選択だけでなく、施工者の技術と施工環境によって大きく左右されます。
カーハートは創業30年の経験と豊富なフェラーリ施工実績をもとに、オーナー一人ひとりのこだわりに合わせたプランを提案します。
あなたのフェラーリをこれからも変わらぬ輝きで走らせ続けるために、ぜひご相談ください。