こんにちは、CARHEART神戸です。前回の記事からかなり空いてしまいました。
多くのお客様からたくさんのご依頼を頂いておりました。
いつもご利用ありがとうございます。
おかげさまで、施工実績のストックが溜まりに溜まっております...。
早く公開できればと思います。
幾つかの実績はInstagramもしくは各サービスページにて先にご紹介しております。そちらもご覧頂ければと思います。
今回はCARHEART史上、最も時間のかかった施工実績をご紹介いたします。
ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテ(ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテ)です。
車をよく知らない人でも知っているランボルギーニ。走っていると思わず目で追ってしまうランボルギーニ。
とにかく注目を集めやすいこと、知名度が高いことで有名なランボルギーニです。
フェラーリ、マセラティ、パガーニなど輸入車でもトップ級のブランドがひしめくイタリアのお車です。
いつもお世話になっておりますオーナー様からご依頼を受けました。
このお車が入る前にも1台メンテナンスの依頼を受けたほど、頻繁にご依頼いただいております。
いつもありがとうございます。
このランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテ ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテに
- プレミアムパック3点セット
- デカール貼り
- プロテクションフィルム
のご依頼を頂きました。
今回の紹介で特に注目していただきたいのはデカール貼りです。
先にどんなデザインのデカールを貼ったかを紹介しますと
こちら。 特注ペルフォルマンテデカール(ステッカー)です。
このデカール。
実はオーナー様が海外で見つけられたデザイン案を、CARHEARTがデータをオーナー様の希望に合わせて作成し、発注・印刷まで行いました。
見て分かるように複雑な形状をしておりますので、普通の印刷会社で印刷できません。
インターネットで見つけられない特別な印刷会社で印刷してもらいました。
ここで今回のお車について少し説明したいと思います。
まず、ペルフォルマンテとは何かを簡単にご説明します。
ペルフォルマンテとはイタリア語で「パフォーマンス」を意味という意味です。
なぜその名がついているのかと言うと「パフォーマンス志向のレースカー」を目標に開発された車だからです。
ランボルギーニ史上最強ともいわれるV10エンジンによる馬力向上はもちろんのこと、Forged Composites(フォージドコンポジット)と呼ばれる外観が特徴的な軽量カーボン素材を採用し、40kgの軽量化を達成。
さらにイタリア語で翼を意味するALA(アエロディナミカ・ランボルギーニ・アッティーヴァ)を採用し、フロントスポイラーやリアのウィングなどが能動的にコントロールされるようになっています。
このような技術によってウラカンのパフォーマンスを向上させたのがHuracán Performanteです。
採用されている技術はとても興味深く複雑ですので、詳しくは以下の動画か他のサイトで見ていだければと思います。
https://youtu.be/Ur4NLTqqWEw&rel=0
ランボルギーニの社長ステファノ・ドメニカリ氏がこのモデルを「完璧なパフォーマンスを発揮する車を目指してきたランボルギーニによる技術開発の結晶」と語っているように、0-100km/h加速は2.9秒、0-200km/hは8.9秒、最高速度は325 km/hの圧倒的なパフォーマンスも備えています。
その努力の結晶は「ニュル」の名で有名なニュルブルクリンクのノルトシュライフェにおいて2016年10月5日、量産車史上最速のラップタイム06:52:01という記録から現れました。
また、先日のジュネーブモーターショー2018に合わせて公開された動画にはニュル以外の8つのサーキットレコードを更新したとのこと。
ニュルの記録は2017年9月20日にPorsche 911 GT2 RSに抜かれてしまいますが、まだ8つの記録は更新されていません。
複数のサーキットレコードを記録した車が過去何台存在するかわかりませんが、8つもの記録を持つ車はなかなか無いと思います。
「サーキットで最高のパフォーマンスを発揮する車」。車で走るのが好きな人にとって、これほど魅力的に感じるものはありません。
前置きが長くなりましたが、施工の流れをご紹介します。
前出のステッカーはおよそ2週間かけて作成・印刷し、その他の手配を済ませ万全の体制で望みました。
納車後、すぐにお持込いただきました。
入庫時の写真をご紹介します。
ランボルギーニらしい特徴的なフェイスです。
今から見返すと少し懐かしく感じます。
なぜ懐かしく感じるかは後ほど。
こちらはホイールとブレーキキャリパーです。
スパルタンなゴールドのホイールと、イタリアの国旗を思わせる鮮やかなグリーンのブレーキキャリパーの組み合わせが美しいです。
こちらのホイールもペルフォルマンテの名にふさわしく、通常のスチールホイール・鋳造ホイールとは違い、軽量かつ強度が高い鍛造ホイールです。
実はCARHEARTに最新のランボルギーニが来るのは初めてだったので、入庫時にフロントリフターの操作方法や注意点をオーナー様よりレクチャーして頂きました。
毎回行っていますが、入庫時にはボディに傷が入っていないかを確認するため写真を撮ります。
レーザーのように伸びるブレーキランプ。カッコイイですね。
途中、運転席も撮りました。
ブレーキキャリパーと同じグリーンカラーがグレーのインテリアに映えます。
オーナー様がおられる間にステッカーを貼る位置を確認します。
先ほどの写真と見比べて欲しいのですが、実はステッカーのデザインを反転させていません。
これはオーナー様の希望でもありましたが、その理由が入庫していただいた時にわかりました。
左右のドアの先端に純正のペルフォルマンステッカーが貼ってあるのですが、
向きが反転していませんでした。(どちらも同じように見えますがドアの切れ目と頭文字Pの位置を見るとよく分かります。)
確かに反転させなければ、どちら側からも左から右へPerformanteと読むことができますが、その分、ロゴの配置位置を左右どちらから見ても自然に見えるよう考えなければなりません。
ここにランボルギーニのデザインのこだわりを見ることができました。
ただ、今回私たちはそのデザインに沿うように、また後ろから見て自然に見えるように特注ステッカーを貼り付けなければなりません。
オーナー様の希望の位置を打ち合わせしたとはいえ、最高度にセンスの求められる作業になりました。
プロテクションフィルムが完成しました。
マットのプロテクションフィルムです。
これが先ほど出てきた懐かしい理由です。
貼っている時と貼っていない時で大きく印象が変わります。
同じ時にMaserati Levanteのビアンコが入庫していました。
ご覧いただくとわかるようにHuracánのルーフとLevanteの運転席の窓が同じ高さです。
Huracánの車高の低さがよくわかると思います。
先日発表されたLamborghini URUSも同じぐらいの高さになるのでしょうか。
Huracánの襲いかかりそうなフロントデザインは暗がりにとても似合います。
ドアを開けると、カーテシーランプが点きました。
ドアの開け閉めするだけでもランボルギーニの世界観を楽しめます。
ここにもランボルギーニのこだわりを感じました。
プロテクションフィルムを貼り終わったのでデカールを貼ります。
オーナー様との打ち合わせの写真と見比べながら位置を決めます。
写真があるとはいえ、最終的な位置は実際に場所を見ながら決めます。左右で長さがどれくらい違うのかメジャーで測ったり、
手の大きさで左右の雰囲気を掴みながら、位置を合わせます。
使えるステッカーは1枚しかありませんので、貼り付けは一発勝負になります。
上手く貼れてもベストな位置からズレているならば意味がありません。
また、今回はプロテクションフィルムの上に貼っているので失敗すれば下のフィルムごと剥がさないといけません。
そのため、作業の90%はこの位置決めに充てられます。
(最初の写真で2セットあるように見えましたが、それぞれ仕上がりがグロスとマットで異なります。)
マスキングテープを何度も貼り直して位置を微調整します。
また、今回は両サイド同じ場所に同じデカールを貼るのではないので、後ろから見た時に自然に見えるよう、ちょうど良い位置関係になるよう調整しなければなりません。
Performanteの文字の左右の重みも違うので、決めるのにはとても神経を使います。
たくさんの位置調整を経て、ようやく貼り付け位置が決まりました。
ここからは貼り付け作業です。
残り10%の工程だからと言って、気を抜けません。
スキージを使って
細長いデカールではありますが、空気が入らないように細心の注意を払って作業しています。
いよいよベールを脱ぎます。
セパレーターを慎重に剥がしていきます。
完成しました。
リアを鮮やかに流れるペルフォルマンテステッカー。狙い通りのベストポジションで素敵にドレスアップできました。
センターコンソールにも特注ステッカーを貼ります。
あらかじめオーナー様と打ち合わせしていた切る位置を、黄色のマスキングテープで記しています。
切ったあとに貼り付け位置を確認します。
ここで注目してほしいのが、この時点では四角いステッカーであることです。
これが完成したときどういう風になっているのでしょうか。それも後ほど。
ステッカーの貼り付けが終わる頃、ボディコーティングの作業もスタートしました。
今回はプロテクションフィルムを貼った上に施工するので、研磨作業はありません。
プロテクションフィルムの素材に適合したコーティング剤をセレクトすることが重要かと思います。
もちろん当店にはリリース間近の高硬度のガラスコーティング剤も準備してありますが、プロテクションフィルムの上から施工するという条件にマッチするのは被膜硬度ではなく、素材に対する柔軟性と防汚機能を特徴とする従来のGENSISコーティングです。
抜群の撥水性能を誇り、汚れを寄せ付けません。
フロントスポイラーの入り組んだところもLEDライトで照らして、奥までしっかり塗り込みます。
ヘッドライトも
貼り終わったステッカーの上も
エンジンフードにも
見えないエンジンフードの横も
ドアステップ周りも
お客様の目がまず届かない、ディフューザー奥の奥までしっかりと塗りこみます。
どんなパーツも塗れるものならすべて抜かすことなくコーティングします。
複雑な形状でありますが、隅々までホイール専用のコーティング剤で施工しました。
最後の仕上げまで手を抜きません。最速ウラカンのエアロダイナミクスの要、ALAのリアアクティブウィングに設けられたダクトの汚れまでも綺麗にいたします。
ここからは恒例の完成写真でございます。
今回は最終チェックの後と、納車前に撮りました。
そのため、曇りの時と晴れの時、フロントリフターが上がっている時と下がっている時の写真が混ざっています。
見ることがほとんどない、上からの写真です。
シンプルながらも立体的なディテールですね。
今にも動き出しそうな疾走感あふれるフロントデザインです。
GENESISガラスコーティングの撥水がしっかり機能しています。
ステッカーの撥水もバッチリです。
フォージドコンポジットでできたリアアクティブウィングもコーティングによって綺麗に弾いています。
ホイールもいい感じの水弾きです。ブレーキダストを寄せ付けません。
https://youtu.be/hiMxBBIeU9A&rel=0
プレミアムパックに含まれているウィンド撥水コーティングも施工しました。施工すると700mmの純正ロングワイパーでは予想通りたくさんビビリました。
そこでCARHEARTおすすめの社外品ワイパーブレードに交換することにより、最高の撥水性能とスムーズなワイパー性能を同時に手に入れることができました。
フォージドコンポジットはインテリアを高級家具のような装飾です。
インナーのエンジンスイッチは飛行機のコックピットのようにスイッチの中に納められています。
センターコンソールに付された特注ペルフォルマンデカールです。
よく見ていただかないとわかりませんが、デカールの四隅が角丸になっているのに気づかれるでしょうか?
オーナー様からは貼り付け位置の指示だけでしたが、四隅を削って角丸にしました。
角丸にすることによって、他のパーツとの調和がとれて最初からそこにあったかのように仕上がりました。
このようにただ貼るだけでは終わらない、貼った後の印象も考え調整するのがCARHEARTのテクニックです。
リアの真後ろから撮りました。
普通の車にはない重厚感ある形状が見る者を圧倒します。
ランボルギーニ史上最強の最高出力640馬力パワーを誇るV10エンジン。
ここから放たれる大音量のサウンドにはスタッフ全員が驚いていました。
日頃から大音量エンジンを積んだ車のご用命を頂いているので慣れているはずなのですが、ランボルギーニは違いました。
実際、エンジンを掛ける時には作業中のスタッフが驚かないように、一声かけてから掛けていました。
日に照らされるとその質感がより伝わってきます。
暗闇からヌッと出てきそうですね。稲妻のようなライトがフェイスの威圧感をより高めます。
最後に車庫内移動中に録られたエンジンサウンドをお楽しみください。
最初はボリュームは絞って、2回目は大きくして聞いてみてください。一声かけてからエンジンを掛けていた理由がよくわかると思います。
https://youtu.be/1uWlfiQeiEE&rel=0
最近、色々なスポーツカーのエンジンサウンドを聞くのですが、それぞれに個性があって面白いです。
この仕事ならではの醍醐味かもしれません。Maserati GranCabrio MCと比較してみましたが、個人的にはペルフォルマンテは野獣の咆哮...グランカブリオも咆哮といえば咆哮なんですが、ペルフォルマンテは野獣感が強いと思いました。
また、その咆哮を轟かせに来て頂ければと思います。今回もご用命ありがとうございました。
久々の更新でしたが、カーハート史上最も長い施工実績の最も長い実績紹介でした。
お車が珍しかったのもありますが、何よりもこの更新を楽しみにされているオーナー様のために長く濃い内容になりました。
内容を強化するために最初のサーキットレコードの画像をこの紹介のためだけにスタッフが作りました。それだけ気合を入れた記事となりました。
さて、CARHEARTは来月で25周年を迎えます。震災も、リーマンショックも乗り越えられてきたのは、いつもご依頼くださる個人のお客様、様々な法人のお客様、そして、数あるコーティング・カーディテイリング店の中から私たちを選んでご依頼くださる初回のお客様のおかげです。
本当にありがとうございました。
これまで新車や中古車、可愛らしい軽自動車やどこまでも乗り進めそうなSUV、誰もが振り返る貴重なスポーツカー、はては工場内の消防車まで施工のご依頼を頂き続けて参りました。
その中でたくさんのことを学ぶことができ、その学びから新しいサービスを展開して参りました。
結果、車のボディ、ウィンドゥ、インテリア、カーアクセサリー、ドラレコ・ナビを始めとする電装までコーティング屋さんが普通しないようなサービスまで行うようになりました。25周年となる来月、CARHEARTはリニューアルを行います!!
その内容とは...。来月までお待ちください。