コーティングの仕上がりは「下地」が左右します
カーコーティングはボディにコーティング剤を塗って拭き上げれば、完成するものではありません。
塗装表面に付着した汚れを取り除き、傷やくすみを見極め必要に応じて研磨する。
そうして塗装本来の美しさを引き出したうえで、初めてコーティング剤の性能を十分に発揮できる状態が整います。
同じコーティング剤を使用しても、施工前の下地処理によって艶や透明感、仕上がりの均一性には差が生まれます。
目に見えない部分まで丁寧に整えることが、上質なカーコーティングには欠かせません。
この記事では1993年の創業以来、神戸でさまざまな車のコーティングを手がけてきたカーハートが、入庫から納車までどのような工程で施工を進めているのかをご紹介します。
カーコーティング施工の流れ
1.入庫・ヒアリング
施工はお客様のご希望を丁寧に伺うことから始まります。
車種や塗装色だけでなく屋内・屋外といった保管環境、走行頻度、普段の洗車方法、気になっている汚れや傷なども確認します。
カーコーティングに求めるものは、お客様によって異なります。
深みのある艶を重視される方もいれば、日頃のお手入れを軽くしたい方、雨染みや紫外線によるダメージを抑えたい方もいらっしゃいます。
こうした使用環境とご要望を踏まえ、お車に合った施工内容をご提案します。
コーティングの種類や施工内容をまだ決めていない場合も、まずは現在のお悩みをお聞かせください。
2.車両状態の確認・撮影
お預かりした車両を明るい環境で確認し、ボディ全体をさまざまな角度から撮影します。
塗装面の傷やへこみ、飛び石、パーツの浮きなど、オーナー様がまだお気づきでない箇所が見つかることもあります。
施工前の状態を写真として残すことは、大切なお車を安心してお預けいただくための重要な工程です。
この段階で塗装の剥がれや深い傷などが確認された場合は、状態をご説明したうえで、必要に応じて鈑金塗装やリペアをご案内します。
無理に研磨を進めるのではなく、車両にとって適切な方法を選択することを大切にしています。

納車直後に持ち込まれた新車で発見した傷

納車直後に持ち込まれた新車で発見した傷
3.洗車・細部洗浄
研磨作業の前にボディへ付着した砂や泥、油分、鉄粉などを丁寧に取り除きます。
汚れが残ったまま研磨を行うと、砂や異物をボディに引きずり、新たな傷をつけてしまう可能性があるためです。
下地処理における洗車は、単に車をきれいに見せるための作業ではありません。
エンブレムの周囲、パネルの隙間、グリル、ドアヒンジ、給油口など、通常の洗車では汚れが残りやすい部分も、専用のブラシやケミカルを使い分けながら洗浄します。
細部に蓄積した汚れまで取り除くことで、施工後のボディ全体に清潔感が生まれます。
4.塗装状態の確認・マスキング
洗車によって汚れを取り除いた後、専用の照明を使用して塗装本来の状態を確認します。
洗車傷、水染み、くすみ、過去の研磨跡などは、通常の照明では見えにくいことがあります。
光の角度や色を変えながら塗装面を確認し、パネルごとに必要な研磨方法を見極めます。
また、研磨剤の付着やポリッシャーとの接触を避けるため、ゴムモール、未塗装樹脂、エンブレム周辺、パネルの角などをマスキングします。
経年車は塗装へのダメージが深刻な場合マスキングで塗装が剥がれることもあるため、目立ちにくい作業ですが慎重さが求められます。
5.ボディ研磨
研磨はカーコーティングの仕上がりを大きく左右する工程です。
塗装の状態に合わせてポリッシャー、バフ、研磨剤を選定し、洗車傷やくすみを整えていきます。
傷を消すことだけを目的とするのではなく、できる限り塗装への負担を抑えながら、本来の艶と透明感を引き出すことが重要です。
パネルの形状や塗装の硬さ、傷の深さは一台ごとに異なります。
そのため、ボディ全体を一律の方法で磨くのではなく、状態を確認しながら圧力や動かし方を調整します。
新車であっても、保管や輸送、納車前の洗車などによって細かな傷やくすみが生じている場合があります。
塗装を美しく整えてからコーティングを施工することで、光の映り込みが鮮明になり、塗装色の奥行きも際立ちます。
研磨の必要性については、車の磨きがコーティングの仕上がりを左右する理由をご覧ください。
6.研磨後の洗車・脱脂
研磨後のボディには、研磨剤の粉や油分が残っています。
これらを丁寧に洗い流し、細部に入り込んだ研磨剤も取り除きます。
その後、塗装表面を脱脂し、コーティング剤が均一に定着しやすい状態へ整えます。
この工程が不十分だと、コーティング剤の弾きや塗りムラにつながる可能性があります。
美しく磨き上げた塗装を汚さないよう、使用するクロスや作業環境にも配慮しながら進めます。
7.未塗装樹脂パーツのコーティング
施工メニューに含まれる場合はバンパーやグリル周辺などの未塗装樹脂パーツにも、素材に適したコーティングを施します。
未塗装樹脂は紫外線や熱、雨などの影響を受け、時間の経過とともに白っぽく見えることがあります。
専用のコーティングで保護することで、自然な黒さを引き立て、ボディとの一体感を整えます。
塗装面と樹脂パーツでは性質が異なるため、それぞれに適した施工方法を選ぶことが大切です。
8.ボディコーティング
下地が整ったボディに、コーティング剤を塗布します。
塗り残しや濃淡が生じないよう、パネルごとに施工範囲を区切りながら、塗布量や拭き上げのタイミングを管理します。
ボンネットやルーフのような広い面だけでなく、バンパーの曲面やドアミラー周辺なども確認しながら仕上げます。
コーティング剤は高価であればよいというものではありません。
塗装状態や保管環境、求める艶、撥水性、お手入れ方法などを踏まえて選ぶことが重要です。
カーハートで取り扱うコーティングの特徴については、ボディコーティングのサービスページでご確認いただけます。
9.ウィンドウ・ホイールコーティング
ご希望の施工内容に応じて、ウィンドウやホイールにもコーティングを施します。
ウィンドウ撥水コーティングは、雨天時の視界を確保しやすくするとともに、日常的なガラスのお手入れを軽減します。
油膜や水垢を除去し、ガラス表面を整えてから施工することが大切です。
ホイールはブレーキダストや泥汚れが付着しやすい部分です。
コーティングによって汚れを落としやすくし、美しい状態を維持しやすくします。
カーハートではホイールを取り外し裏面やブレーキキャリパーまでしっかりとコーティングしています。
ボディ・ホイール・ウィンドウをまとめて保護したい方には、プレミアムパックもご用意しています。
10.細部の仕上げ
コーティング施工後は、ボディ全体だけでなく細部の仕上がりも確認します。
エンブレムやグリル、パネルの隙間、ドアを開けた内側などに水分やケミカルが残っていないかを点検し、丁寧に仕上げます。
タイヤやホイール、ガラスの状態も整え、一台の車として美しく見えるバランスを追求します。
快適にお乗りいただくために室内の清掃も行い、外側も内側も綺麗なお車に仕上げます。
上質な仕上がりには、ボディの艶だけでなく、細部まで清潔であることが欠かせません。目立ちにくい部分にも手を入れることで、車全体の印象が引き締まります。
11.最終チェック
施工を終えた車両は、複数の角度と光源のもとで最終確認を行います。
コーティングの塗り残しや拭き残し、ムラがないかをパネルごとに点検し、ガラスや樹脂パーツ、ホイールなども確認します。
品質に問題がないことを確認してから納車へ進みます。
施工直後の美しさだけでなく、お客様が安心してお乗りいただける状態でお返しすることまでが、私たちの施工です。
12.納車・アフターフォロー
納車時には施工内容と仕上がりをご確認いただき、施工後の洗車方法や注意点をご説明します。
お客様ご自身で車両の状態を保つことができるようにメンテナンスキットもコーティングをご依頼のお客様にはお渡ししております。
カーコーティングは、施工すればその後のお手入れが一切不要になるものではありません。
定期的な洗車や状態に応じたメンテナンスを行うことで、美しさと性能をより長く維持しやすくなります。
水弾きの低下や落ちにくい汚れなど、施工後に気になることがあればご相談ください。
コーティングメンテナンスを通して、施工後の美しさを保つお手伝いをいたします。
丁寧な工程の積み重ねが、美しい仕上がりをつくる
カーコーティングの仕上がりを決めるのは、コーティング剤の種類だけではありません。
入庫時のヒアリングから車両確認、洗浄、下地処理、研磨、脱脂、コーティング、最終点検まで、一つひとつの工程をどれだけ丁寧に積み重ねられるかが重要です。
カーハートではすべての車に同じ作業を当てはめるのではなく、塗装状態や使用環境、ご希望に合わせて施工内容を見極めます。
新車、経年車、国産車、輸入車を問わず、その車が持つ本来の美しさを引き出すことを目指しています。
新車を購入され、ボディ以外の保護も検討されている方は、新車の美しさを守る3つの施工もあわせてご覧ください。
神戸でカーコーティングをご検討の方は、車種や現在のお悩みだけでもお気軽にご相談ください。
お車の状態を確認し、必要な施工を分かりやすくご案内します。
詳しい料金についてはこちらをご覧ください














