こんにちは、カーハート神戸です。
今回は大変めずらしいお車をご用命を頂きました。
テスラのModel Xです。
車雑誌でしか見たことがありません。日本では特に希少なお車です。
施工内容
- GENESISガラスコーティング
- プレミアムパック(ホイールコーティング,ウィンド撥水コーティング/全面)
いつもご用命頂いておりますオーナー様からでした。様々なお車をお任せいただき誠にありがとうございます。
事前にオーナー様より取扱説明書を見せて頂いていましたが、作業前にスタッフ全員で操作方法や注意点を確認して作業に入りました。
各所にセンサーが備わっていて、感知するとドアが開いたり、危険を認識して止まったりとハイテク技術が満載のテスラです。
新車でのご入庫でしたが、塗装を確認するとスクラッチ傷が目立っておりました。
キズの深さにもよりますが、新車時のキズは研磨で落とせるケースがほとんどです。
ホイールコーティング
まずはホイールのコーティングからスタートしました。
マニュアルを確認しながらジャッキモードにしてから取り外しました。
20インチの特大ホイールです。
ホイールの表面・裏面共にクリーニング&コーティングいたしました。
リアのブレーキキャリパーは2つ付いていました。
どちらのキャリパーにもコーティングを施工いたしました。
GENESISガラスコーティング
続いてはボディコーティングの様子をご紹介いたします。
ボディに砂や鉄粉が残っていると研磨時に噛んでしまい傷だらけにしますので、あらゆる汚れを落とすように洗車しております。
ボディの洗車を始めると、水滴が虹色に変化するので驚きました。
幻想的な雰囲気です。理屈は良く分かりませんが、赤外線吸収か反射するような機能ガラスでこのように反応するようです。
フロントガラスの油膜取りをしてウインド撥水コーティングの下処理をします。
完全にハジキがなくなりました。
粘土で鉄粉取りもしてボディ全体をツルツルにしました。
洗車を終えてブロアーで水を飛ばします。
磨きの前のマスキングです。
マスキングをすることで、隅々まで研磨することができます。
塗装は端の方が弱く、マスキングせずに磨いてしまうと塗装を飛ばしてしまうことがあります。
マスキングすることで、塗装を守りつつしっかりと磨き上げることができます。
今回はホイールコーティングが終わっているので、水がかからないようにしっかりと養生してから研磨しました。
マスキングはエンジンルームやグリル、吸気口などに微細なコンパウンド(研磨剤)が入らないようにするためにもします。
(マスキングで車のあらゆるスペース塞ぎますが、コンパウンドがどうしても入ってしまうため研磨後の洗車や最終チェックで細部まで確認し除去します。)
磨きがスタートしました。
アルミボディなので余り圧をかけないように慎重に磨きます。
研磨を行うスタッフは全員が研磨に5-10年以上は携わり続けているプロフェッショナルで、高いレベルで磨き上げることができています。
研磨は失敗すれば、塗装を余計に傷つけたり、最悪塗装を削ってしまうこともあるリスクの高い作業になります。
ですので、研磨を行うのはかなりの集中力・神経を使う作業です。
また、どのお車にも美しい仕上がりを期待されているお客様がおられることを考えると、下手な磨きをすることはできないプレッシャーを感じます。
複数の職人が施工することで「この傷は取れたんじゃないか、もう少し良くできるのではないか。」と互いの研磨を評価することもできます。
この結果、研磨を終えた後でも部分的に磨き直すことがあります。
いつでもレベルの高いコーティングを施工するために努力を惜しみません。
一通り磨きあげた状態です。
ここからさらに磨きをかけ、美しい塗装に仕上げます。
Wアクションポリッシャーで最終磨きを終えました。
(2019年追記:この写真に写っているメタルハライドランプは現在、高輝度LEDライトに全て変わっています。)
研磨後はコンパウンドを洗い流し、脱脂のためのシャンプー洗車を行います。
脱脂を行うことでコーティングの密着を高めることができます。
細部までコンパウンドを洗い流し、磨き上げた美しい塗装が見えてきました。
ここから完成させた美しい塗装を保護し、汚れを付きにくくするためにコーティングしていきます。
樹脂パーツには樹脂専用のコーティングを塗り込みました。
リアの
普段、お客様がご覧にならないディフューザーの奥まで施工いたしました。
ドア周りの仕上げです。
洗車だけでは流せない、こういった細かなところにコンパウンドが入っていることがよくあります。
細部を仕上げています。細部の汚れも見逃しません。
給油口・充電口といったパーツも開けて洗い流しチェックし、綺麗にします。
ウインド撥水コーティングを施工しています。
黒いピラーも表面はガラスで丸いのはカメラです。
車体に対してガラス面が占める部分がかなり大きいと感じました。
小さなスポンジで全面を塗り込みました。
プレミアムパックはウィンド撥水コーティング(全面)が含まれているので、ガラス面が多ければ多いほど、大きければ大きいほどお得になります。
絶えず車両の状態がディスプレーで視覚的に表示されます。
ちなみにオーナー様のスマートフォンでもこれらの情報が共有されているそうです。
ドアの開閉の回数にいつも以上に気を使いました。
可動式スポイラーの下の施工も見逃しません。
コーティングの施工には掃除機やクロスを使った車内清掃も含まれます。
TESLAのリアシートは宇宙船のようにフレームも独特です。
ルームクリーニングはなるべくシートを動かして、細かなところまでいたします。
(時間の許す範囲での掃除になりますので、確実でかつ本格的なものを依頼したい場合はルームクリーニングを別途ご用命ください。)
ウィンド撥水コーティングを施工しましたのでワイパーびびりが心配です。
シャワーテストをしました。
少しだけですが、スムーズではなくグググッと引っかかる感じでした。
ワイパーゴムをシリコン系ゴムに交換したいところです。
ところがテスラのワイパーブレードはブレードに沿うように、長いウォッシャーシステムが付いていて簡単にゴム交換ができそうにありません。
ノウハウを駆使してシリコン系ゴムに交換しました。
ちなみに純正のゴムにはValeo社の刻印がありました。
ゴムを交換した後のワイパーテストです。
大変スムーズになりました。
世界で1番大きなフロントガラスなので、撥水している様子が豪快ですね。
撥水させておくと降雨時にクリアな視界を保ちやすくなります。
全ての作業が完了した後にタイヤワックスを塗ります。
この後、最終チェックと呼ばれる、お客様への納車前のチェック作業が入ります。
スマートフォンのように小さなもので汚れているところがあればすぐに見つけられますが、車のように大きいものだと時間も神経も使います。
これらの段階を経て、ようやく完成です。
それでは完成写真を御覧ください。
太陽に照らされて、美しい輝きをしっかりと放つようになりました。
撥水状態を確認しました。
いい水ハジキです
。この撥水性によって、汚れをすぐに洗い流せるようになり洗車が楽になります。
ホイールコーティングも良好です。水をしっかりと弾いています。
TESLAも例外なく輸入車はブレーキダストがとても多く黒く汚れやすいので、予めコーティングしておくことをオススメしています。
ボディの洗車と同じ時に、定期的に洗って頂ければ効果は半永久的に持続します。
フロントガラス・サンルーフにも施工したウインド撥水コーティングも良い水弾きです。
未来的なフォルムが輝いています。
今回ファルコンウイングが良く制御されていることが良く分かりました。
近くに物があればそれ以上開きません。未来の車が現実になっていることを実感させられました。
今回はオーナー様のご親切によって取扱マニュアルを貸していただけたことや、細かな申し送りを頂いていましたので取扱が特別な車種ですが、トラブルなく施工できました。
ご用命とご協力に感謝致します。ありがとうございました。
引き続きメンテナンス等でサポートさせていただければと思います。
今回のようにリリースされたばかりの電気自動車でも、昔ながらの長年乗られた愛車であっても、カーハートでは美しく仕上げることができます。
新車以上輝きをご覧になりたい方、愛車がいつまでも輝いていてほしいオーナー様はぜひカーハートにご相談ください。