こんにちは、株式会社 カーハート 神戸店です。
今回は PORSCHE 911 S/T ショアブルー メタリック の施工実績をご紹介いたします。
いつもご用命くださるオーナー様よりお任せいただきました。 この度もご用命いただきありがとうございます。
911 S/Tは911の60周年を記念して1,963台限定でリリースされた特別なモデルです。
GT3 RS由来の4.0L自然吸気フラット6エンジンを搭載しながら、サーキットに寄せすぎず、公道での楽しさを重視して仕立てられた1台です。
軽さ、自然吸気、マニュアル、ヘリテージデザイン。911らしさをかなり濃く感じられるモデルだと思います。
ご興味のある方はこちらのYoutubeのレビュー動画をご覧ください。 施工内容
- プロテクションフィルム / フル
- プロテクションフィルム / フロントガラス / ARMORTEK
- レザーコーティング
今回はボディ全体へのプロテクションフィルム、フロントガラス専用プロテクションフィルム ARMORTEK、そして内装へのレザーコーティングをご用命いただきました。
ただ先にお伝えすると今回の施工実績を公開している時点では、実は1箇所だけ施工が完了していない部分があります。
理由は、911 S/T特有のサイドデカールと純正ストーンガードの構成にありました。
施工実績に公開されるということはオーナー様に納車済みなのですが、実は施工が1箇所終わっておりません。
今回の911 S/Tには60 Years 911 モータースポーツ Heritage Design サイドデカールが装着されています。
一見ホワイトに見えますが、よく見るとメタリック感を含んだマットホワイト系のデカールです。 ショアブルーメタリックのボディに対して、クラシックな雰囲気を作る大切な要素になっています。
通常のHeritage Design デコレーションセットは、他の911でも入手・施工できる場合があります。 しかし、911 S/Tに装着されているサイドデカールは、このモデル専用の特別な仕様です。
問題になったのは、純正のストーンガードとサイドデカールが一部重なる構成になっていたことです。
調べたところ、これは今回のお車だけではなく、他の911 S/Tでも同様の仕様であることが確認できました。
つまり、個体差ではなく、モデル共通の設計と考えられます。
サイドデカールの上からプロテクションフィルムを施工する場合は、見た目も自然に仕上げやすいです。 ただしストーンガードの上からさらにプロテクションフィルムを施工すると、その部分に厚みや段差が出て、不自然に見える可能性があります。
限定車だからこそ、無理に貼って終わらせるのではなく、仕上がりと純正状態の両方を考える必要がありました。
理想としてはストーンガードに重なっている「PORSCHE」のPとEの2文字だけを手配できれば良いのですが、都合よくその部分だけが販売されているわけではありません。
実際には上部のロリポップデザインとPORSCHEロゴが揃った一式での発注になります。
さらに今回の911 S/Tは非常に希少なモデルのため、通常の部品発注とは流れが異なりました。
日頃よりお世話になっているポルシェセンターの担当の方に確認していただいたところ、本モデルのサイドデカールはカタログ上で通常発注できるものではなく、まず発注方法そのものを確認する必要がありました。
調査の結果、911 S/Tではボディカラーごとにデカールの色が設定されており、国内はもちろん、ドイツ本国にも在庫がないことが分かりました。 供給はすべて受注生産となるため、納期は未定で、4ヶ月ほどかかる可能性があるとのことでした。
そのため今回はPとEの文字がかかるストーンガード部分、つまりリアフェンダーの一部のみ未施工の状態で、いったん納車させていただいております。
カーハートにあるラッピングフィルムのカラーサンプルを確認したところ、今回のサイドデカールに使われているセラミックホワイトにかなり近い色味とメーカーを特定することはできました。
そのため、純正に近い見た目で再現すること自体は技術的に可能です。
ただし、社外品での再現はあくまで純正部品ではありません。 車両の希少性や将来的な査定、オリジナル性を考えると、社外品へ置き換える判断は慎重に行う必要があります。
特に911 S/Tのような車では、「似ているから良い」という考え方ではなく、純正状態をどう保つかまで含めて考える必要があります。
今回のようにサイドデカールやストーンガードの貼り替えが関係する場合は、できるだけ余裕を持った部品手配をおすすめいたします。
なお、通常バージョンのHeritage Design デコレーションセットであれば、数日から2〜3週間程度で入手できる場合もあります。 911 S/Tの専用デカールは、それとは別の扱いになる点に注意が必要です。
完成写真をどうぞご覧ください。 

今回注目していただきたいのは、プロテクションフィルム施工後の見た目です。
先述の通り、リアフェンダーの一部を除き、ボディカラーの部分にはプロテクションフィルムを施工しています。 ただ、完成写真をご覧いただいても、どこにフィルムが貼ってあり、どこが未施工なのかを判断するのは難しいと思います。
別の角度から見ても、フィルムを施工した部分だけが不自然に見えることはありません。
プロテクションフィルムを検討されるオーナー様からは、よくこのようなご相談をいただきます。
「フルで貼らないと、貼ったところと貼っていないところで差が出ますか」 「フロントだけ施工すると、見た目に違和感が出ませんか」 「生活傷対策だけ貼っても大丈夫ですか」
今回の911 S/Tは、その不安に対する分かりやすい事例だと思います。
プロテクションフィルムは適切に施工すれば、見た目を大きく変えずに塗装を保護することができます。 フル施工が理想的なケースもありますが、ご予算や使用環境によっては、フロントまわりのみ、ドアカップやドアエッジなど生活傷が入りやすい部分のみという選択も十分に意味があります。
大切なのは、どこを守るべきかを車種や使い方に合わせて考えることです。

今回はボディだけでなくフロントガラスにもARMORTEKを施工しています。
911 S/Tのように走ることを楽しむ車では、ボディの飛び石対策だけでなく、フロントガラスへの飛び石も考えておきたい部分です。
フロントガラスは一度割れてしまうと、交換費用だけでなく、センサーやカメラ類の調整、部品手配の時間なども関わってきます。 特に希少車の場合、ガラス交換そのものにも気を使います。
ARMORTEKはフロントガラスへの飛び石ダメージを抑える目的で施工する専用プロテクションフィルムです。 ボディと同じく、ガラスも早い段階で守っておくことで、より安心してドライブを楽しみやすくなります。



内装にはヘリテージ デザイン セミアリニン レザー インテリアが採用されていました。
クラシックな雰囲気を持った非常に魅力的な内装です。
外装のショアブルーメタリック、ゴールドのロゴやバッジ、サイドデカールと合わせて、911 S/Tらしい世界観を作っています。
このようなレザーインテリアは見た目の雰囲気だけでなく、触れたときの質感も大切です。
一方で、レザーは乗るたびに身体や衣類が触れる素材です。 皮脂汚れ、デニムなどの色移り、乗り降りの擦れなどは、少しずつ蓄積していきます。
今回はレザー専用のコーティングを施工し、できるだけきれいな状態を保ちやすくしています。
レザーコーティングは、革の風合いを大きく変えるためのものではありません。 汚れが入り込みにくい状態を作り、日常のお手入れをしやすくするための施工です。
限定車や高価なお車の内装を長く美しく保ちたいオーナー様にも、カーハートのレザーコーティングは多く選ばれています。
911 S/Tは単に生産台数が少ないだけの車ではありません。
細かな仕様まで含めて、非常に特別な構成になっています。
そのためプロテクションフィルムを施工する場合も、ただボディにフィルムを貼るだけでは不十分です。
純正デカールはどうなっているか。 ストーンガードと重なっていないか。 部品の手配は可能か。 社外品で代用してよいのか。 将来的な貼り替えやメンテナンスはどうするのか。
こうした点を確認しながら進めることが大切です。
海外のレビューでは The 911 S/T is the modern 911 experience in its purest, most exciting form(911 S/Tは最もピュアでエキサイティングな形で現代の911を体感できるモデル)と評価されていました。 多くのオーナー様が欲しいと思ってもなかなか手に入れることができない貴重な1台は施工する機会も貴重です。
911 S/T、911 Sport Classic、911 Dakar、GT3、GT3 RSなど、純正デカールやストーンガードを含むポルシェのプロテクションフィルム施工をご検討中の方はぜひカーハートにご相談ください。
フル施工だけでなく、フロントまわりや生活傷対策など、使用環境やご予算に合わせた施工もご提案いたします。
この度はご用命いただきありがとうございました。
後日、手配していた911 S/T専用の純正サイドデカールが到着しましたので、未施工となっていたリアフェンダー部分のプロテクションフィルム施工を行いました。

画像をご覧いただくと分かる通りサイドデカールのラインや文字の位置も自然に収まり、後から施工した部分だけが浮いて見えるような違和感もありません。
今回は少し時間をいただく形になりましたが、純正部品の到着を待ったことで車両本来の雰囲気を崩さず、リアフェンダーまでしっかり保護することができました。
これでボディ全体のプロテクションフィルム施工が完了です。 改めてご用命ありがとうございました。































