こんにちは、株式会社 カーハート 神戸店です。
今回は PORSCHE 911 S/T の施工実績をご紹介いたします。
施工内容
- プロテクションフィルム / フル
- プロテクションフィルム / フロントガラス / ARMORTEK
- レザーコーティング
ポルシェ911の60周年を記念する1,963台限定でリリースされた1台です。
サーキット走行に特化したGT3 RSのエンジン(4.0L自然吸気フラット6、525馬力、465Nm)を搭載しながらも、公道走行向けにセッティングされており、サーキット仕様のGT3、GT3ツーリングとは違う乗り心地が特徴です。
公道で楽しむ究極の911とも評価されているスペシャルな1台です。
詳しいレビューはこちらの動画をご覧ください。
いつもご用命くださるオーナー様からでした。
この度もご用命いただきありがとうございます。
施工実績に公開されるということはオーナー様に納車済みなのですが、実は施工が1箇所終わっておりません。
終わっていない理由がこちらのサイドデカール。
Heritage Design デコレーション セットと呼ばれるオプションでこのデカール自体はどの911でも入手可能で施工することができます。
ただスペシャルな911だけに装着されているのが60 Years 911 モータースポーツ Heritage Design サイド デカールという特別なデカールになっています。
ホワイトのように見えますが、よく見るとメタリックの含まれるマットホワイトのサイドデカールです。
このサイドデカールがあってもなくてもプロテクションフィルムの施工はできるのですが、困ったところがこちら。
純正のストーンガードとサイドデカールが一部重なる仕様となっておりました。
調べたところこの仕様は今回の911 S/Tだけのものではなく、他の911 S/Tでも同様であることが確認され、モデル共通の設計であると考えられます。
サイドデカールの上からプロテクションフィルムを施工する場合は見た目の自然さも損なわれず、違和感のない仕上がりとなります。ただ、ストーンガード上からの施工となるとやや不自然さが出る可能性があります。
理想としてはストーンガードに被っているPORSCHEのPとEの2文字のみを個別に発注できれば良いのですが、都合よくデカールが売っているわけでもなく上のロリポップとPORSCHEのロゴが揃った一式での発注にになります。
しかし今回の911 S/Tは極めて希少かつ特別な車両であるため、発注プロセスも通常とは異なります。日頃よりお世話になっているポルシェセンターの担当の方に確認を取ったところ、本モデルのサイドデカールはカタログ上での発注が不可であり、まずは発注方法自体の確認から始める必要がありました。
調査の結果、911 S/Tではボディカラーごとにデカールの色が設定されており、国内はもちろんドイツ本国にも在庫がなく、すべて受注生産による供給となるとのことです。
既に該当部品の手配は進めておりますが、納期は未定で4ヶ月ほどかかる可能性があるようです。
そのため現時点ではPとEの文字がかかるストーンガードのあるリアフェンダー部分は未施工の状態で、いったん納車させていただく形になりました。
なおカーハートにあるラッピングフィルムのカラーサンプルから今回のサイドデカールの「セラミックホワイト」に極めて近い色味およびメーカーの特定することはできたので、純正に近い見た目での再現は技術的に可能です。ただしあくまで社外品扱いとなるため、車両価値や将来的な査定等に影響を及ぼすリスクがある点は慎重なご判断が必要です。
今回のケースを通じてPORSCHEに対して思ったのはストーンガードやサイドデカールは経年で劣化しやすいパーツですので、注文をしやすくしたり、在庫を持っていても良いのではないかと思いました。
過去には911 S/Tよりもさらに限定生産であったモデルのデカールが在庫対応可能であった事例もあり、今回のS/Tがいかに特別な一台であるかを象徴する出来事とも言えます。
とはいえ、こうしたプロセス一つひとつもまた、911 S/Tという類稀なるモデルを所有されているからこそ味わえるひとつの体験であるようにも感じます。
911 S/Tのサイドデカールやストーンガードの貼り替えは、こうした事情を踏まえできる限り余裕を持った発注をおすすめします。
ちなみに通常バージョンのHeritage Design デコレーション セットは数日から2~3週間程度で入手可能です。
完成写真をご覧ください。
911 S/Tならではのクラシックがデザインが非常に魅力的です。
60 Years 911 ヘリテージデザインパッケージが追加されており、ゴールドのロゴやバッジが非常におしゃれです。
施工について注目していただきたいのがこちら。
先述の通り、リアフェンダー以外のボディカラーの箇所はプロテクションフィルムを施工しています。
しかしながらご覧のとおり、この施工実績の画像を見ただけではどこにプロテクションフィルムが貼ってあるか、貼っていないかが判断することはできません。
別の角度から見ても同様です。
プロテクションフィルムを施工するならフル施工でと考えるオーナー様は多くおられますが、料金面で現実的では無いことがあります。
そんな時におすすめしているのがフロント周りのみの施工や、生活傷が付きやすい箇所のみの施工です。
この施工をすると他の未施工箇所と見た目の差が出るのではと質問をいただくことがありますが、ご覧の通りその差は現れません。
見た目を変えずにそのまま保護することができます。
ヘリテージ デザイン セミアリニン レザー インテリアというクラシカルなデザインのシートにはレザー専用のコーティングを施工いたしました。
このような限定かつ高価なお車のシートを長く美しく保つ場合でもカーハートのレザーコーティングは選ばれております。
海外のレビューでは The 911 S/T is the modern 911 experience in its purest, most exciting form(911 S/Tは最もピュアでエキサイティングな形で現代の911を体感できるモデル)と評価されていました。
多くのオーナー様が欲しいと思ってもなかなか手に入れることができない貴重な1台をご用命いただきありがとうございました。
プロテクションフィルムの施工によって汚れや様々なダメージを気にせずドライブを楽しむことができます。
興味を持たれた方はぜひお気軽にお問い合わせください。